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30分で小説を書く  作者: 雪宮紫月
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柔軟剤がこぼれている話

三日目


柔軟剤がこぼれている話


18:36→19:07まで


ソーシャルネットワークサービス?と言うのは私は苦手だ。あの空間は誰でも自由に発言、発表でき誰もが一時の夢を見ることも、新たな道を開拓することもできる。だが、私は嫌いだ。あの空間には本来は努力をした先にあるものが無いと嘆いては自ら動こうとしないものばかりだ。


やれ環境が整ってない。

やれ遺伝的に劣勢だ。

やれ才能さえあれば。

やれ運気がないから。

やれ金が無くては始められんとか。


環境など今の時代だからこそどうとでもなるというもの。その手は何のためにある。その足はなんのためにある。それを堕落の為に使ってなんになる。


遺伝的に劣勢と分かっているならなぜ立ち止まっている。なぜ早く始めない。優劣がわかるなら、人一倍やれば良いだけだろう。


才能さえあればと言うが才能があったとしてそれだけで何になる。技術や知識は才能とは違うものだ。センスや感覚というものが才能だと言えるだろう。


運気がないなど嘆くばかりで運気は回ってくるのか。運気がなく下がり気味ならそこを上げるだけの力を出すだけだ。いつか運気が回って来た時にはなお上げられるだろう。


金が無くては始められん、と言うなら金を稼げばいい。選り好みしなければ仕事はある。使い方を考えれば貯めるのも特別困難な話でもない。金を使いたくないなら練習するなり知識を深めるなりやる事はある。


結局は全て努力をしない自分を慰め正当化し諦めさせるためだけの言葉に過ぎない。そんな程度で諦められる夢など成功したとしても一時の夢に過ぎず、すぐに過ぎ去りまた戻るだけ。そして、そんな夢を見てしまっては努力など余計にやる意味が無いと感じてしまうだろう。

それなら最初よりも前、始める前から諦めてくれた方がよっぽど潔い。それをあの空間に垂れ流して現実の誰にも何にも当たらないと言うならそれほど現代的な美しい生き方はないだろう。

だが、そういう訳では無いならタチが悪い。叶えたい夢があるなら言い訳垂れ流すより先に少し進んでみればいい。

自分は初めてで上手くできるか分からない。など言い訳にもならない。その道の先にいる先輩方も昔始めた頃は初めてでほとんどの人がその感覚を抱いていた。


どんなに拙い線であってもそれを笑う奴らはいずれ追い越せる程度の低い奴らだと思えばいい。

その線で、その言葉で、その色でどうしたいのか。世界に対して訴えを起こしたいのか。誰か一人でも笑顔にしたいのか。英雄、天才、神様と崇め奉られたいのか。なんでもいい、始める理由に不浄はあっても不当はない。たとえその理由が意中の相手を振り向かせたいだけであっても同じだ。

努力とは上達するためではない。成したい何かに向けて走るためのエネルギーとそれを燃焼し、駆動力に変えるエンジンだ。それさえ覚えていれば努力は億劫になどならず、その道は空だって超えることができるようになるだろう。

環境も運気も金も何かを成そうとする人間に集まってくる。遺伝的な部分や才能など遅咲き、大器晩成という言葉だってある。嘆く暇があるなら手を取り進めばいい。その先にあるのが絶望であったとしてもそれまでに身につけたものは裏切る訳では無い。

努力は恐れるものでも汚いものでもない。努力は人が何かを成す時自然と行っているものだ。そして努力は人為的に始めることも出来るものだ。

努力の先に環境も遺伝も才能も運気も金もある。進む者の足にしがみつき引きずり倒そうとする者も現れるだろう。そのような者はいずれ力に負けて手を離さなければならなくなる。そのような者は立ち上がることすら出来ぬまま、負けたくは無いなどと寝言を言うような敗北者だ。負けたくは無いが立ち上がれないなどあまりにも自分に甘すぎる話では無いのか。


ただ、忘れてはならない。

努力とは己を壊すほどの力を持っている。

努力すれば報われるのでは無い。進んだものが報われる。進むために努力など少し力を込めた、少し前より頑張った程度でも努力と言えるのだから。

だから、間違っても己を壊すような使い方はしてはならない。努力は行動や心理などではない。努力とはただの道具でしかないのだから。


そしてもうひとつ、努力をしたからどうにかなるものでは無いことがある。基礎的な部分だ。最低限の知識や基本的な動作、技術、専門用語などは努力とは関係なしに頭に入れて無ければならない。これが抜けていると努力をしても才能、環境、遺伝的、金銭、運気がどれだけ有ろうが途中で進めなくなる。我流になってしまうからだ。


さて、こんな話をしていると基本が疎かになってしまう。私はそろそろこぼした柔軟剤を拭いてなかったことについて叱られてくるとしよう。

このシリーズは雪宮が小説を書きまくりたいという考えから生まれたものです。

イラストを30秒で描くドローイングを元に行っています。

今回も突然終わりました。また、次回も突然始まり突然終わらせてもらいます。

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