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華金の社畜ゲーマーズ  作者: 夏生まれのねぢお。
1/1

ハナキン×シャチク

華金――それは週休二日制度の導入により、翌日の出勤を気にせずに夜遅くまで楽しめる日。


あるものは毎日のストレスを酒で紛らわせ、またあるものは恋人とのひとときを楽しんでいる。

多くの人が心待ちにする華の金曜日!


「だぁぁぁー、勝てないんだよぉぉぉ!!あと5発!!あと5発殴れればぁぁぁ!!」

32インチのテレビ画面の中で、倒れる少女。

画面の外で叫びながら、酎ハイをあおるのは少女を操作していた女性。

この小さな部屋の主である、田口タグチ アキラ


「うっさいんじゃ!アホ!そない大きい武器で来るから回避遅れて死ぬんじゃ!!アホ!ボケ!アホォ!!」

「何回アホって言えば気がすむんだこのカスがぁ!今心の中で読者の皆さんへの人物紹介してたのに、でけぇ声出すんじゃねぇよ!!」


はい、すみません。

私がアキラと申します。以後お見知り置きを。

私の隣でアホアホ鳥と化しているのは、残念ながら彼氏ではなく双子の兄、田口タグチ マサルと申します。


双子といっても二卵性の男と女。

他人からはよく似てると言われるが、我々からしたら全くの別物。

生まれてすぐに仕事の関係で海外を飛び回る親が父方と母方の祖父母に分けて預け、物心がついてからの初対面は小学3年生。

関東で当時流行っていた育成ゲームガチ勢の私と関西の山奥で最近サワガニの捕まえ方を覚えた兄は何でか知らんが意気投合。


その後は文通やら電話やらをしながら、高校入学とともに兄は私と同じ関東へやってきた。

関西の祖父母は「やっと自由にできる!」と言って家と山を売り払い世界一周に行ったままどこかのリゾートで悠々自適に過ごしている。

それに便乗して、関東の祖父母は郊外の古民家を買い取り今では自給自足生活を楽しんでいる。


かくいう私は、高校生へ成長するもののゲームと漫画にどっぷりと浸かり腐女子ガチゲーマー最短ルートの内定をもらい、一方兄は品行方正、眉目秀麗…となる予定だったのが小学3年生での「ゲーム」との出会いが彼を狂わせ立派なガチゲーマーへと育っていた。


そんなこんなで、仲良くゲーマーへと変貌した我々は高校生ながら祖父母の残した一軒家に仲良く住み家事を分担しながら、平日は部活もせずにバイトに明け暮れ、給料はゲームと生活費につぎ込み平和に暮らしてきました。

めでたしめでたし。


ここで終わらして異世界転生とか出来れば良かったのですが、現実はそう甘くなく…。

ゲームに切り崩しながら、貯金も出来ていたのと、親からの教育費、祖父母からのお駄賃等々…

幸い頭の出来は良い方だったので、無事に大学も入学卒業し、就職も決めて今に至ります。

オタクゲーマーではありますが、普段はルパンよろしく、誰にも気付かれないパンピーへ変幻をしているため社交性と清潔感を生かして二人とも仲良く別会社の営業へ配属されました。


社会人5年目。

二人とも立派な社畜に成長し、今では部下もかかえております。


「何をしみじみ呑んどんねん!お前がこれクリアするまでマラソンじゃ!って言うたんちゃうんか!!あぁ!?」

「うるせぇって言ってんだろ!!社畜にゃ閃光弾の光が沁みるんだよ!!5分間の休憩ののちクリアまでマラソンじゃ!!」


これはそんな私たちの日常のお話です。

初投稿ですが、つらつらと書いていきたいと思います!

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