エピローグ(俺達の夢)-3
エピローグその3です。
早くも夢が産まれてから四か月が過ぎようとしていた。
「理くん!ちょっと来て!早く!早く!」
静流が慌てて俺を呼んだ。
「どうしたんだ……、あ!」
「夢が……!夢が寝返りしたのよ~!」
「え~っっ?!あ~!俺も見たかったのになぁ!」
「だって~、理くん来るの遅いんだもん。でも大丈夫よ。これからどんどん、寝返りするし、立ったりするわよ」
「立つのはまだ早いだろ?」
俺は苦笑した。
「……何か夢のようだなぁ……」
「え~?」
「幸せすぎてさ、何か逆に実感が湧かないっていうか」
「そう?私は幸せを実感してるわよ」
「それに将来、夢に生い立ちを話さなきゃいけない日が来るんだろうなぁって……」
「そうね。夢は何て言うかしらね……」
夢は自分を産んだのが、男親の俺だと信じてくれるだろうか。そして受け入れてくれるだろうか。
「ま、今悩んでても仕方ないか」
「そうよ」
静流が笑っていた。
つられて俺も笑っていた。
「将来、夢に話した時に受け入れてもらえるように努力しますか!」
「そうね。夢にとって恥ずかしくない親にならなきゃね!」
二人で笑っていると夢も笑う。三人で笑う。
それが今、一番の幸せ。
もうすぐ汗ばむ季節。
三人家族になって、初めての夏が来る。
最後までお付き合いいただき、誠にありがとうございました。
約7年も前に書き上げた、文章的にも拙い作品を最後まで読んでいただき、感謝いたします。
ぜひ、読んだ感想や、評価をいただきたいと思います。
これからも作品を作っていきたいと思っているので、皆さまのご意見をお聞かせください。
貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。 3103




