エピローグ(俺達の夢)-2
エピローグその2です。
校長は以前にも増して理解が有り、夢が熱を出したりした時など、フォローに回ってくれたりもしてくれた。
教頭は相変わらず血圧が高いようだ。生徒や俺たち教師の行動に目を光らせ、よく叫んでいる。
相川は噂によると、真面目に予備校に通っているらしい。結局やりたい事が何なのかはわからなかった。
教授は今回の件で、『mob細胞』の研究に、以前にも増して意欲を燃やしているらしい。ちなみに『mob細胞』の『mob』とは、『物凄く(m)、驚いて(o)、ビックリする(b)』の略だと教えてくれた……。
山田は、奥さんに似ているという噂の娘がモデルデビューしたと喜んでいる。驚いた事に奥さんはフランス人らしい。
姫野は相変わらず事務的で何を考えているかわからないが、最近少し冗談を言うようになってきた。
中川さんは、お母さんと一緒に信ちゃんの田舎に引っ越して行った。村を挙げての結婚式をしてもらったと言って、写真を送ってきてくれた。手紙に「実は信ちゃんの名字も『中川』なので、私は結婚してからも『中川春』です」と書いてあった。あの時産まれた女の子は『美冬』ちゃんと名付けられ、すくすくと育っているそうだ。
そして俺達は相変わらず夢に掛かりっきりだが充実した日々を送っていた。
次でラストです。