Episode:ロー ④ 『テメェは誰だ』
ラベネ・ラグナでの用事を済ませたロー一行は、王都・クールラインへ戻ってきていた。仕事の内容は話が纏まり次第、ビシャスが後々伝えてくれるそうだ。
「……ッ!!」
ロー達がいつも集まっている広場、その中心で日課の組み手を行うローとシャガル。シャガルの裏拳を飛び越えるように避け、そのままローが背後を取った。
シャガルの首元目掛け剣を振るうローだったが、背を向けたまま放たれた蹴りにより、ローの剣が弾かれる。軌道を変え、ローの首元へ飛来した足を右腕で防ぎ、少し強引に距離を詰める。
ローの鞘による一撃がシャガルの首元に突きつけられると同時、ローの胸にシャガルの左拳が触れた。
「……………………参りました」
「ほんの数ミリ差だ、引き分けでも良いんだぜ?」
「……実践じゃ、数ミリ差が命取りですから……」
そう言いつつ、ローは鞘を引っ込めた。弾き飛ばされた剣を拾う為、ローはシャガルに背を向ける。その背中が、シャガルには影を背負っているように見えてならなかった。
「シャガルっち、ちょっと本気だったっしょー?」
「まぁ、な」
「ローの成長速度と、戦闘センスにゃ脱帽だわ」
「焦ってるー? 焦ってるー?」
「前衛の立場無し? 先輩としてどーなのー?」
「…………どうなの、って?」
「…………心配だよ、普通にさ」
背後から飛びついてきたリビアの言葉に、シャガルは素直に答えた。その表情を見てか、リビアも少し真面目な顔でローを見る。
「いんじゃないの? 割り切るまで時間かかるのって普通じゃん?」
「……俺も、お前も、ビシャスも……そうだったっけか」
「私はさ、割り切るってか……考えるの放棄したってだけ」
「私達は仕事をして、犠牲を出してる」
「それで助かる人が居て、傷付く者もいる」
「それを真っ直ぐ受け止めるのがしんどいから、考えないようにしただけ」
「嘘だな、お前が一番苦しんでただろ」
「お前が感情を表に出さなくなったの、俺達が勇者になってからだな」
「…………色々考えるの、だるくなっただけよ」
髪を弄りながら、どこかフワフワしたようにリビアは答える。勇者としての有り方や、自分達の行いに疑問を抱いていないと言えば、嘘になる。だからこそ、先輩として……シャガルはローの気持ちが痛いほど分かったのだ。
(……まだガキだしなぁ……しんどいわな)
「……なぁビシャス、お前はどう思………………」
少し離れた場所で依頼書を片付けていたビシャスに、シャガルは視線を移した。シャガルが見たのは、ローに妙な視線を向けている、ビシャスの姿だ。
「…………ビシャス……?」
「……ん? どうした?」
すぐに此方の視線に気がついたビシャスが、こちらに笑顔を向けてきた。
「……ロー……どう思う?」
「結構辛そうに見えっけど」
「……まぁ、ここが山場だろうね」
「大丈夫……彼は強い子だ」
「先輩として、僕達がちゃんと導けば問題ないさ」
「シャガル、リビア……気にかけてあげなよ?」
「はーい」
「…………おう」
違和感が、少しずつ広がってきていた。
その日の夜……今日は依頼もなかったので、ローは一人町をぶらついていた。どこか虚ろな目で夜の街を歩くロー、そんな彼の前にシャガルが現れた。
「よっ」
「……こんばんわ」
「晩飯一緒にどうよ、奢るぜ?」
「……頂きます」
断る理由も無かったので、ローはシャガルについて行くことにした。飯屋に向かう道中、ローは一言も話そうとしない。そんなローを見兼ねて、シャガルは口を開いた。
「…………俺も、いや……俺達もさぁ」
「最初は、迷ったよ」
「……?」
「魔物だからだとか、仕事だからだとか……そんなの言い訳でさ」
「守るために、命を奪う行為に……疑問を抱いてた」
「理想の勇者ってのと、全然違くてさ」
「正直、今だって戸惑う時あるんだ」
自身の腕に付けられた小手、そこに刻まれた勇者の証。それを指でなぞりながら、シャガルは続ける。
「今なら見える物ってのが、あってさ」
「右見ても、左見ても、勇者……勇者……勇者……勇者……」
「あっちもこっちも、あいつもこいつも勇者、勇者」
「こんな胡散臭いもんで番号分けされて、特別扱いなんざ……笑っちまうよな」
ローは自分の番号が刻まれた指輪に視線を落とす、そこに刻まれているのは、既に価値を見出せなくなった勇者の証だ。
「やってきた事、消せないようにさ」
「ここまで積み重ねてきた物は、絶対に消えない」
「迷いに潰されないように、俺が自分で作った言い訳があるんだ」
振り返ったシャガルが、ローの右手を握った。
「何度も話してくれたよな、お前のガキの頃の話」
「最近は聞かせてくれなくなった、弟君の話」
「お前はよ、その時の積み重ねを信じろ」
「『勇者』に囚われるな……お前の信じる『勇者』を貫け」
「ちっぽけな物に刻んだのは、勇者の証とかいう胡散臭いもんじゃない」
「自分の、覚悟の筈だぞ?」
そう言って照れくさそうに笑うシャガルに、ローも釣られて笑みを浮かべた。随分と久しぶりに、笑った気がする。
「シャガルさんは……どんな覚悟で勇者に?」
「大事な物、守れるようにってさ」
「俺は、ビシャスやリビアとこの国で生まれた」
「俺は、あいつ等が大好きだ……仲間が大事なんだよ」
「あいつ等と育ったこの国を……あいつ等を守りたい」
「ずっと一緒に居たい……だから勇者になった」
「特別凄くなくたっていい、格好悪くたっていい」
「後ろ指差されようが構わない、汚れ仕事だろうが何だろうがやってやる」
「……と、まぁ……開き直ってるってわけだ」
「……格好いいと、思いますよ」
「そんな事ねぇさ、開き直ったクソ野郎だ」
「勇者の名が、聞いて呆れるよな?」
「……なんででしょうね」
「俺は……勇者が何なのか……分からなくなってきたけど……」
「……俺も……なれるかなぁ……」
「いつか……自分で自分を誇れる……男に……なれるかなぁ……」
「なれるさ」
「なろうと頑張るなら、きっと」
「夢を叶えたいって、踏み出したんだろ」
「ちゃんと、勇気持つ者……だよ」
そう言って、シャガルはローの首に手を回した。そのまま無理やり、歩かせる。
「泣くな泣くな! 今夜は飲み明かすぞ!!」
「……俺…………未成年…………」
「はははははっ!! 知らん知らんっ!!」
割り切る事なんか、出来るわけが無い。それでも、心が軽くなった気がした。ローは涙を拭い、本当に久しぶりに笑って夜を明かした。
その数日後、また国の中で殺しが起きた。前回と同じ様に、犯人は正気を失っていたらしい。
「リビアッ! 殺しだって!?」
「おそーい……もうロー君がとっ捕まえたよー」
「そうか! なら無事に…………っ!」
シャガルが見たのは、返り血に染まったローの姿だった。
「おい、何があった」
「知らないよー、私もさっき来たんだしー」
その言葉を、シャガルは殆ど聞いていない。虚ろな目をしたローの元へ、急いで駆け寄った。
「ロー! おいローッ!!」
「……シャガル、さん?」
「……はは……っ! 俺、やっぱりさ……」
「こんなんじゃ、俺は俺を…………誇れないよ……」
「…………ッ!」
酷い顔をしたローは、血に染まった指輪を必死に拭き取っていた。血塗れのハンカチでどれだけ拭いても、指輪の血は拭き取れなかった。それでも、ローはその動作を繰り返していた。
(何でだよ…………なんでまた……こんな……)
(なんで…………このタイミングで…………)
「犯人が抵抗してきてね……ロー君が迎え撃つ形になったんだ」
「……………………ビシャス」
「危険と判断した僕が、魔法で援護した」
「動きが止まった犯人の両足を、ロー君が斬りつけて……確保に至った訳だ」
「…………ローにやらせたのか」
「? そうだが?」
その言葉を聞いた瞬間、シャガルはビシャスの胸倉に掴みかかった。
「なんでっ!! ローにやらせたっ!!」
「テメェが言ったんだろっ! 今が山場だってよ!!」
「不安定な……危険な状態のローにっ!! なんでやらせたっ!!」
「あぁ、言った通りだろう?」
「僕は言ったよ? 導いてあげれば問題ないって」
「彼は、強い子だって」
「ふざけんなっ!!! テメェ……ローを壊す気かっ!!」
「シャガル、君こそふざけているのかい?」
「僕達は勇者だ、『この程度』で動揺しちゃ駄目なんだよ」
「彼なら乗り越えるさ……だから僕が導いただけ……それだけだよ」
そう言って、ビシャスは笑顔のままローの方を見た。その瞬間、シャガルの中で何かが弾けた。気がついた時には、シャガルはビシャスを殴り飛ばしていた。
「…………ッ!! はぁ……はぁ……」
「……昔から、変わらないねぇ」
「心が弱いぞ、シャガル」
「……ッ!! テメ……ッ!?」
倒れたビシャスに追撃を仕掛けようとするシャガル、彼の腰に、リビアがしがみ付いた。
「リビア!? 離……!」
「…………だめ……」
「やめて……お願い……」
数年ぶりに見た、リビアの涙。シャガルは震えながら、握った拳を降ろすのだった。そんな二人を見て、ビシャスは笑顔で立ち上がる。
「リビア、泣く事ないじゃないか」
「僕とシャガルの喧嘩なんて、珍しくも無い」
「子供の頃から……変わってないじゃないか」
「むしろ、微笑ましくもあるよね? ねぇシャガル?」
「……………………あぁ、そうだな」
そう、昔から何度も喧嘩した。つまらない事で言い争い、ぶつかり合い、笑い合い……。その思い出を、彼らは共有していた。だからこそ、シャガルには分かったのだ。
殺人犯を国の兵に引き渡し、シャガル達はいつもの広場へ戻ってきていた。ローは血を洗い流すと、一人で何処かへ行ってしまっていた。
「…………考えるの、だるいんじゃなかったのかよ」
「…………なんで、今更泣くんだよ」
「……勇者になって、色々、変わったけどさー……」
「…………私達の関係まで、変わるのは…………やだよ」
「……離れ離れになるの……やだって……昔から言ってるじゃん」
リビアも、シャガルも、ビシャスにも……親が居ない。彼らは、捨て子だったのだ。本当の生まれも知らない、彼らはクールラインの孤児院で育ったのだ。リビアにとって、家族と呼べる存在はシャガルとビシャスだけなのだ。
「…………ビシャスっちも、シャガルっちも…………変わったよ」
「けど、私は信じてる……根っこは変わってないってさー……」
「どんなに辛くても……みんな一緒なら……私は耐えられるよ……」
膝を抱えて震えるリビアを見て、シャガルは昔を思い出していた。子供の頃、一緒に過ごしたあの頃、自分達はただ、自分達の為に勇者を目指した。自分達を守る為、その絆を守る為に。
国からの依頼、生きていく為に、勇者としてこなしてきた。初めて命を奪った時、魔物云々を抜きにして吐いたのを覚えている。ビシャスは青ざめ、リビアは泣いていた。支え合っていなければ、自分もとっくに壊れていただろう。
(…………そうだ、俺達は支え合って……ここまで来たんだ)
(…………そうだよ、それなら…………それなら…………っ!!)
違和感に、気がついてしまった。その思いは、シャガルの胸を引き裂くように暴れ回る。だが、ここで吐き出すわけにはいかない、家族を泣かせる訳には、いかないのだ。
「……リビア?」
「俺は、お前やビシャスが好きだ」
「何……急に」
「家族を知らない俺達だけど、俺はお前等を家族だって思ってる」
「んで、ローの事もな」
「……弟、出来たみたいだよね」
シャガルとリビアは同い年、ビシャスが2歳年上だ。シャガルとリビアから見て、ローは可愛い後輩であり、弟のような存在だ。
「リビア、ローの事……任せていいか?」
「……え?」
「万が一、俺があいつを見てやれなくなったら」
「お前に任せていいか?」
「何それ、冗談でもそんな事言わないでよ」
「お前に頼みたいんだ」
「なんで? なんで急にそんな事!」
これ以上は、リビアをまた泣かせる事になりかねない。シャガルはリビアの頭を撫で、軽く笑ってみせる。
「ビシャスとさ、腹割って話してくるわ」
「多分、ま~た喧嘩になるだろうよ」
「最悪どっちかボコボコになるかもだから、な? 保険だ、保険」
「…………」
「同じ事だ、昔と一緒」
「昔からそうだろ? ぶつかり合ってさ、俺達は笑いながら帰って来るんだ」
「ちゃんと仲直りしてくる、必ず帰ってくる」
「約束だ」
「……ん……信じてる」
「シャガルっち……私達……変わらず家族だよね?」
「……おうっ!」
精一杯の笑顔で、シャガルは親指を立てる。不安にさせないように、最後まで笑顔を崩さなかった。
その夜、シャガルはビシャスを夕食に誘っていた。夜道を二人並んで歩いていく。
「二人で外食か、久々だね」
「どんな風の吹き回しだい?」
「かぁ~……昔から変わらないねぇ……疑り深いったらねぇわ」
「昼間はやりすぎたよ、仲直りといこうぜ」
「馬鹿だなぁ……気にする事なんかないのに」
「……僕も悪かったさ、リビアにも謝っておかないとね」
どちらかが謝れば、すぐにもう片方も謝る。変わっていない、昔から全く変わっていない。外見も、中身も変わったが、リビアの言う通り根っこの部分は変わっていないのだ。昔話に花を咲かせながら、シャガル達は夜道を歩いていく。
「この通り……よく通ったよね」
「この先に鳥の巣があったんだ」
「うっわ、懐かしいな」
「あの頃はリビアちっこかったなぁ」
「結局、お前の目付きの悪さとか直らなかったな」
「む、気にしてるんだけど?」
「何で僕は初対面の人に、冷たい印象を与えちゃうのかなぁ」
いつだって、喧嘩の後は笑い合っていた。どれだけ傷つけあっても、元通りになれると確信していた。自分達は、血の繋がりは無くても、家族だから。
「……………………ねぇ、シャガル?」
「ん?」
そう、信じていた。
…………今日までは。
「………………随分、歩いたね」
「そうだな」
「ここ、夕食を食べれるような場所じゃないけど」
「穴場見つけたんだよ、問題ねぇって」
「……この先は、行き止まりだけど?」
そう、この先は行き止まりの広場になってる。子供の頃、ビシャスと大喧嘩した時、この先の広場で決闘したのだ。
「ビシャス」
「何?」
「俺は、お前を家族と思ってる」
「どんな事があっても、何が俺達を引き裂いても……必ず元通りになれるって信じてる」
「……?」
「ずっと一緒だった、自分の事のように家族の事は分かってるつもりだ」
「だからさぁ……分かるんだよ」
「今の今まで気づけなかった俺が言っても、説得力ねぇけどさぁ」
足を止めたビシャスを無視し、シャガルは歩を進めていく。二人の距離が少し開いた辺りで、シャガルも足を止めた。
「お前は目付き悪いし、あまり表情顔に出さないし、冷たい雰囲気だし?」
「正直初対面の奴なら、怖いって思うだろうさ」
「色々厳しいとこもあるし、取っ付き難いったらねぇ」
「言ってくれるなぁ」
「けど知ってんだ、俺達が壊れそうになった時、お前は必死になって繋ぎ止めてくれた」
「スッゲェ優しい奴だって……俺は知ってんだ」
「壊れそうになってるローを、あんな目で見るような奴じゃ、ねぇんだよっ!!!」
怒声と共に振り返ったシャガルは、一筋の涙を流していた。そんなシャガルを、ビシャスは無表情で眺めていた。
「何が言いたいんだ?」
「どれだけ同じ顔をしていても、同じ思い出を共有していても……!」
「どんだけ真似てもっ!! 心までは真似出来ねぇんだよっ!!!」
「馬鹿にすんなっ!! テメェはビシャスじゃねぇっ!!!」
「テメェは誰だっ!!!!!!!!!」
夜に響く、シャガルの咆哮。その言葉で、ビシャスが顔を歪めた。
「……………………………………ハッ」
およそ人とは思えぬ、歪な笑顔に。
「……心までは真似出来ない~? そりゃそうだよなぁ?」
「心なんざ、俺の餌に過ぎねぇんだしなぁ?」
「……………………ッ!?」
月明かりが建物に映している、ビシャスの影が、異常な形に捻じ曲がった。
「ノーマークだったなぁ、良く辿り着けましたっと」
「バレるとは思わなかったよぉ? 馬鹿だと思ってたのに意外とやるじゃん」
「腐っても勇者ってわけぇ?」
「勇者だったら…………腐ってたかもな」
「友達だから、家族だから…………分かっちまったんだよ!」
「今の今まで気がつかなかった自分を、殺してやりたいがな!」
「ここまでは100点だよ!」
「シャガル、やるじゃないか……流石僕の家族だ」
聞き覚えの無い声から、一瞬でビシャスの声に変化する、異形の者の声。その行為が、シャガルの怒りをさらに煽った。
「おいクソ野郎…………ビシャスはどこだ」
「おいおいおいおいおい、勘違いすんなよ」
「正真正銘、この身体はビシャスの物だぜ?」
「入れ物だけしか、残ってないけどなぁ?」
「…………なんだと…………」
「心は喰っちまった、欠片も残さずにね」
「知ってるか? 悪魔は人の心に潜むんだ」
「心を失った入れ物は、俺の玩具だよ」
「……………………ッ!!!」
「ビシャスの最後は傑作だったなぁっ! 見せてやりたかったよ!?」
「心を最っ高に真っ黒にしてさぁ! 絶望の底まで沈んでた!」
「お前等の頼れる兄貴分は! 真っ先に折れて死んだんだ!!」
「人の心は良いよなぁっ!! 簡単に黒に染まるっ!!」
ビシャスの顔で、大笑いする異形の者。シャガルは我慢の限界を迎え、目の前の魔物に飛び掛った。その一撃を飛び越え、ビシャスは壁を蹴って距離を取った。
「ここまでは、見事だよ」
「君の失敗は、俺とのサシを望んだ事」
「勝てると思ってるのか、人の分際で」
「…………リビアに謝らないとな」
「二人で笑って帰るって約束、守れそうもねぇ」
「だからせめて…………ビシャスの仇を取らせて貰う!!」
「テメェだけは、許さねぇっ!!!」
「ハッ……餌の容器が吠えてんじゃねぇよ」
「俺は心蝕種…………心を蝕む悪魔様よ」
「テメェも染めろよ、心を黒にさ」
夜に染まりし国の一角、人と悪魔の死闘が始まる。
賭けるのは絆、欠けるのは心。




