第十四話 不都合Ⅰ──証明
「……なるほどね、話があるって言うから何かと思えば……急にえらくやる気じゃないか。どうしたんだい? 東条勇麻くん」
簡素なテーブルとイス以外の家具のいっさいが無い、西ブロック第二エリアの空き家。
密会をするにはいささか雰囲気に欠ける、何の面白味も無い素朴な部屋にテイラー=アルスタインは座っていた。
正式な背神の騎士団のメンバーであるアリシアに“二つ目”の頼みごとをして、どうにかコンタクトを図って貰ったところ、指定されたのがこの場所だった。
まあ、仲間にもなっていない人間にアジトの位置を教える訳にもいかないだろうから、しょうがないと言えばそれまでだ。別に勇麻としても話さえできれば場所なんてどこでも構わなかった。
というかこの前からアリシアには無茶なお願いを頼み過ぎてる気がする。今度何かお礼をしないとな、と勇麻はそう思った。
「別に何も。ただ、もし仮に俺が『背神の騎士団』に入るとしたら、出来るだけ手柄を立てておくに越したことは無いだろ?」
「手柄って言っても、正当な評価が下るのは正式に組織の一員になってからだよ。今からじゃフライングで評価に入らない」
「それでも印象は変わるハズだ」
「黒騎士の件に次いで今回の件も片づけてしまえば、『背神の騎士団』のメンバーになった後に色々スムーズに事が運ぶ。そう考えたって事かい?」
確認するようにこちらの顔を覗き込んできたテイラーに、勇麻はこくりと頷き返した。
勇麻のいかにも堅そうな意志にテイラーは大きく溜め息。頭を搔くと。
「なに、それじゃあおじさんのお誘いに乗ってくれる気になったって事なのかい?」
「だから言っただろ、仮にの話だって」
テイラーは勇麻の回答が不満なのか、表情が優れない。
自分から見ても訳のわからない理屈を並べているのだから、テイラーから見たら増々意味が分からないのだろう。
呆れたというより疲れたような表情で、
「いくらなんでも無理だと思うけどね。たった一人で『Aプラス』のお嬢ちゃんに挑むなんて」
そんな事は初めから分かっている。
余りにも無謀であまりにも馬鹿だ。他にもっとスマートな解決策があっただろうに、なぜよりにもよってこんな手で勝負しなければいけないのか。
でも、それでも、これが勇麻の決断だった。
これ以上天風楓と背神の騎士団を敵対させる訳にはいかない。
未だに楓の目的は分からないけれど、これ以上楓の立ち位置を危うくさせるのはマズい。
だから、これは東条勇麻のやるべき事なのだ。
勇麻が直接、楓の抱える事情を聞かなければならないのだ。
どうするかは、それから考えればいい。
「……ついさっきウチの四つ子ちゃん達が件の襲撃犯さんに負けたって報告が入ってね。彼女らは背神の騎士団の中でも指折りの実力者達なんだが……見事なまでに完敗だったそうだよ」
四つ子、というのはさっき楓に襲い掛かっていった女の子四人組の事だろう。
彼女達と楓の戦闘を見たのはほんの少しの間だったが、それでも彼女達がかなり高い干渉レベルの持ち主である事くらいは見て取れる。
おそらくは全員が『Aマイナス』クラスの『神の能力者』。
「分かってる。俺なんかじゃ相手にならないって事くらい。でも、でも……ッ!」
「……わざわざアリシアちゃんを使って俺とコンタクト取ろうとするくらいだ。何か事情があるっていうのは分かった。君の意志を尊重してやりたいとも思っている」
「だったら――」
思わず椅子を後ろに弾き飛ばしながら立ち上がる勇麻。しかしその声を遮るように、
「けどね、それは無理な話だよ。こんなのは崖下にむかって歩いていく人間の背中を押すような物だ。殺されに行こうとしている奴を、ただただ傍観してる事はできない。この件から背神の騎士団が手を引くことはありえないよ」
くっ……。と勇麻は歯噛みした。
選択を間違えた。
天風楓と背神の騎士団の再度の激突を防ぐために、事情を話して背神の騎士団には手を引いて貰う予定だったのだが、流石に読みが甘すぎたか。
というか普通に考えればこうなる事は明らかだっただろうに、そんな事も分からなくなる程混乱していたのだろうか。
自分で自分を呪い殺したい衝動に駆られながらも、必死で勇麻は食い下がる。
「そこをなんとか、頼むッ! お願いだ。一週間……いや三日でいい。三日だけ俺に任せてくれッ! 俺が全部なんとかするから。アイツは、アイツは俺の――」
「いいんじゃないですかぁー。三日くらい好きにやらせてあげればぁ」
まるで子供のおねだりみたいな気持ちの悪い我儘に、女の声が返事を返した。
予想外の出来事に目を丸くする勇麻を尻目に、鍵すら掛かっていないドアノブが回り、勝手に空き家に踏み込んで来た人物は適当な調子で言う。
「本人がそれだけやる気なんだし。そのやる気は買ってあげてもいいと思いますけどぉー?」
「シャルトルか。どうしてお前がここに? とりあえず本部に戻ったんだと思っていたんだけどね」
そこにいたのは、綺麗なブロンドのセミロングの髪をなびかせた翠の瞳の少女。
間違いない。楓を襲った四人の女の子の一人だ。おそらく彼女がテイラーの行っていた四つ子の内の一人。
緑系のティーシャツの裾を縛ってへそを出していたハズだが、今はそのティーシャツがボロボロで、裾の部分、というかその大半が破れてしまっている。
へそはおろか下着が見えかねないレベルだった。
洋服以外にも素肌も傷だらけ。
美しい肌に走る無数の切り傷が楓との戦闘のすさまじさを語っていた。
だがシャルトルはそんな自分の露出度の高さを気にする素振りすら見せずに、
「どうしてって、いつものように詳細の報告に来ただけですよ。アジトに帰ってもテイラーさんがいないもんだから、こうしてわざわざ出向いてあげたんですけど。……まったく、驚いてないで労いの言葉くらいかけたらどうなんですかぁー?」
「ああ、スマンスマン。お疲れ様。それで悪いんだけど、報告書をそこに置いておいて貰えると助かる。申し訳ない事に今こっちも立て込んでてね。詳細の報告は悪いんだけどまた後でって事でいいかい?」
両手を合わせるテイラーに頷いて、その手に抱えていた書物だけ手渡すと、シャルトルは興味も無さげな目で勇麻の事を一瞥した。
背筋がブルリと震える。
居心地の悪さから逃れるように無理やり笑みを浮かべ勇麻は口を開いた。
「よお」
「まさかこんなにも早くまた会うとは思ていませんでしたよ」
「驚かないんだな」
「別に。アナタの事は少し前に聞いて知っていましたから。黒騎士を倒すのに貢献したって言うからどんなヤツか期待してみれば……まあ初対面からかなりガッカリ感が否めない結果でしたけどぉー」
見知った風な二人の会話にテイラーが少しだけ驚いたような声を上げた。
「なんだお前ら、知り合いか?」
「いえ、知り合いというか、仕事中にたまたま見かけたってだけです」
シャルトルは勇麻から視線を離してテイラーに向き直ると、
「テイラーさん。例の博物館襲撃事件の件、一度彼に任せてみたらどうですぅー?」
シャルトルの言葉に一番驚いたのはテイラーでは無く勇麻だっただろう。
ほとんど関わりも無い彼女が、どうしてここで助け舟を出してくれるのか分からなかった。
「シャルトル。お前がそう言うって事は何か根拠があるのかい?」
「そんな物ないですよ。ただ、なんて言うんですかねぇー。女の勘ってヤツですよ」
ニヤリと笑ったシャルトルの顔に、何故か勇麻の背筋に得体の知れない悪寒が走ったのだった。
☆ ☆ ☆ ☆
「さっきはありがとな。その、助かった」
雨音の中、踏みしめる足元はぐちょぐちょで気持ちが悪い。
靴を越えて靴下にまで雨水が浸透してきそうだった。
そろそろ日が暮れる時間になるのだろうが、こうも天気が悪いとそもそも太陽なんて出ていないのではないかと疑ってしまう。
二つの傘はぶつかりあわない距離を保つようにして、近づくことも離れることも無く、進んでいく。
ちなみに家から持ってきていた傘は先ほどの強風に飛ばされてどこかへ消えてしまったため、テイラーに貰った傘をさしている。可愛らしい花柄だった。
「助けたつもりなんてこれっぽっちもありませんってぇー。ただ私は私のやりたいように生きてるだけなんですから」
結論を言えばテイラーは最後の最後で勇麻の頼みを聞いてくれた。三日間限りだが今回の件を勇麻に任せる事をしぶしぶ承認してくれたのだ。
とは言え勇麻一人の説得では絶対にこの結果は出せなかっただろう。シャルトルが助け舟を出してくれていなかったら、あっさりと勇麻の願いは拒否されていたハズだ。
シャルトルには感謝の言葉をいくら並べても足りないくらいだった。
出会いがあんな感じだったので、第一印象的には少しというか、かなり怖い子だと思ったけれど、根は良い子なのかもしれない
「いやほんと助かったんだって、マジで。そのうえ途中まで送って貰っちゃってさ。……お返しって訳じゃないけどさ、なんか俺にできることがあったら何でも言ってくれよ。助けられっぱなしってのも気持ち悪いからさ」
「お返し、ね。……そうですねぇー。でも、本当に感謝されるような事をしたつもりは無いんですよ。送ってるって言っても私もこちらに用があるだけですしぃー、……だからお返しまで頂いちゃうと流石に私の良心が痛みますんで、遠慮しときましょうか」
シャルトルはクスリと笑う。
何故か再び、勇麻は背筋に得体の知れない悪寒が走るのを感じて――
「だって、ここでアナタは脱落してしまうんですから」
反射的に飛びのいていたのは正解だった。
ほんの一瞬前まで勇麻がいた場所に、コンクリすら紙っぺらのように切り裂く風の刃が飛来した。
直撃は回避した、だが、
(マズッ!)
破壊されたアスファルトの破片が散弾銃のように、勇麻の身体に雨あられの如く降り注いだ。
身体のいたる所を鈍い痛みが襲い、肺から強引に空気が排出される。
傘はぐしゃぐしゃに破壊されただの鉄クズと化し、勇麻の身体は宙を舞い、雨でぬかるんだ地面に叩き付けられる。
込み上げる吐き気と泥の味に、激しく咳き込んだ。
「う、げほっ、ごほがッ!?」
「ガードもしないからそんな事になるんですよ。ん? 違うか。いきなりの攻撃に反応できなかったのかなぁー?」
「げぼっ! う、ぐ……なんで、アンタが!?」
「おいおい、まだ始まったばかりですよ? いきなり終わっちゃったら面白くないんで頑張ってくださいよぉー。そんな意味も分からないまま刺客の手で消される権力者みたいな台詞吐いちゃダメですってぇー」
楽しげに口を横に裂きながら近づいてくるシャルトルに、勇麻はようやく先ほどから感じていた悪寒の正体が分かった気がした。
(この女、始めから俺を消すのが狙いだったのか!)
勇麻は口から血反吐を吐きながら、空気を求めて喘ぐ。
荒い呼吸をしながらも、勇麻は首をシャルトルの方向に傾けながら口を開いた。
「なんで……だ。お前も背神の騎士団のメンバーなんだろ? だったら、なんでこんな事を」
必死の問いにシャルトルは暗い笑みを浮かべたまま、その場で傘を投げ捨てる。
雨滴がシャルトルの髪を身体を濡らし、ぺっとりと張り付いたティーシャツが女の子らしい身体のラインを描き出す。
「言ったじゃないですかぁー。私は私のやりたいように生きてるだけだって。……邪魔なんですよ。アナタみたいな弱い奴は」
「なん……だって?」
「背神の騎士団に弱い奴はいらない。アナタじゃダメなんです。私たちが純白で誰よりも正しい正義の味方だとは言わない。それでも、私たちは悪への抑止力なんですよ。そうでなければいけないんだ。その為にはアナタじゃ力不足なんです。だから、アナタみたいな弱い奴を背神の騎士団に入れる訳にはいかない。……そんな訳なんでぇー、アナタにはここでリタイアしてもらう事にしましたぁー。ああ、心配はご無用ですって。幸いな事にあの女と私の力は似てますから、私がやったかどうかなんて分かりませんよぉ」
ゾッと、不意に敵意を持ったいくつかの視線を感じた。
嫌な予感を感じながら辺りを見渡してみれば、いつの間にか囲まれていた。
シャルトル含めて四人。
楓と戦っていた四人組の少女達だ。
「あはっ、大丈夫ですよ。さすがに一対四なんて不粋な真似はしませんからぁー。一対一で、私がアナタを粉々に粉砕してあげますよ。んーそうですねぇー、足の一本でも切断すれば団長もアナタのメンバー入りを諦めてくれますかねぇー?」
「ち、くしょう!」
毒付きながら立ち上がろうとして、力が抜けて足が路面を滑る。
太腿の筋肉がおかしい。
破片の直撃を受けたからか、力を入れようとすると激しい痛みが勇麻の身体を襲ってくるのだ。
「隙だらけですよ?」
こてり、と可愛らしく首を傾げながらシャルトルが優しく腕を振るう。
軽く撫でるような素振りからは想像できないような勢いで、風の弾丸が飛ぶ。
雨粒を弾きながら飛来する一撃。
雨のおかげで軌道を捉える事はそう難しくないが、速度が速度だった。
(く、速い!?)
地面を転がるようにしてそれらを躱していくが、避ける事によって地面を砕き発生する破片が、少しずつ勇麻を削っていく。
ほぼオートで生成され、発射される凶弾に、反撃するタイミングすら見つからない。
近づくことも困難な状況の中、勇麻はどうにか声を張り上げる。
「てか、ちょっと待てよ。俺は別に背神の騎士団に入るなんて言ってないぞ!」
「は? 何バカみたいな事言ってるんですかぁ? アナタがやろうとしてる事だけでこっちは充分迷惑してるんですよ」
「は? いやいや、意味が分かんねぇんだけど」
「だからさぁー、アナタが今やろうとしてる事はぁ! 職人の工房に泥の付いた手で入りた込んだ挙げ句に、素人丸出しのドヤ顔で間違った作業を始めやがったクソ迷惑な知ったかぶり野郎同然なんだよ! だいたい私達が適わないような相手にアナタみたいなヤツが勝てる訳ないだろぉ! 弱い癖にふらふらふらふら、足手まとい以外の何者でも無いって何で分からないんですか! 素人がッ、仕事の邪魔なんですよ!」
「く……ッ!」
激昂するシャルトルに合わせるようにして、弾幕の厚みが増す。
「戦う力が無いなら引っ込んでろよ。見ててイライラするんですよアナタ」
避けきれなかった風の圧縮弾が勇麻の鳩尾に直撃して、その身体をくの字に折りながら軽々と三メートル程吹き飛ばした。
痺れるような痛みと吐き気。
思わず地面に膝と手をつき、腹の底からこみ上げて来た物を全てその場にぶちまけた。
驚くことに汚い吐瀉物だと思ったそれは、生々しい赤色をした鮮血だった。
既に内臓にダメージが届いている事実に旋律する間もなく、追い討ちをかけるように風の弾丸が一五発ほど、倒れて身動きの取れない勇麻へと叩き込まれた。
肉体を潰すような、柔らかい物をひしゃげさせるような、嫌な音が響いた。
破壊の後、ボロボロの雑巾のようになった東条勇麻が、身じろぎ一つせずにそこに横たわっていた。
「あーあ、終わっちゃいましたかぁー。でもまあ、これ以上関わらないって約束できるなら、このくらいで終わりにしてもいいですけど、どうしますぅー? ……って、これだけぐしゃぐしゃにしたら答えられないかぁー」
雨に打たれ、罵声を浴びせられても、血塗れの東条勇麻は何の反応も示さない。
微かに上下する胸元が、まだ少年に息がある事を示していた。
シャルトルは警戒すらせず勇麻の元へと歩み寄ると、まるで車に轢かれたカラスの死体をつつくように爪先で勇麻の頭を小突いた。
「これでゴミ掃除は終わりですかぁー。まあ、予想よりは頑張りましたけど、アナタはそこで寝てるのがお似合いです。何の意味もなく死体に成り下がるよりはマシな結末だとは思いますけどぉ、まぁ恨まれるんでしょうねぇー」
つまらなそうに吐き捨てると、シャルトルは振り返り視線を姉妹達の元へと向けて、
「さてと、セルリア姉ちゃん。用事は終わりましたし、私達もそろそろ本題に入りましょうかねぇー。……具体的には天風楓をどう殺すか」
「シャルトルちゃん」
「? どうしました、セルリア姉ちゃん」
しかしセルリアの返答はシャルトルの予測した物とは大きくかけ離れた物だった。
セルリアはシャルトルの後方を指差して、
「あの子、まだやれるみたいよ?」
「?」
背後。
振り向くとそこには、血達磨のようになった少年が拳を握っていて──既にシャルトルの懐深くへ入り込んでいた。
「なッ!!?」
驚きの声とほぼ同時。
アッパーカット気味に振るわれた少年の血塗れの拳が、シャルトルの腹に鋭く突き刺さった。
「ぐッ……がはぁっ!?」
腹を押さえ、たたらを踏むシャルトルに、血塗れでボロボロの少年は笑って言う。
「……俺は、戦う力が無い奴に戦う権利が無いとは思わねえが、お前がそう言うなら良いだろう。そっちのレールに乗っかってやる」
ふらふらと身体の軸が揺れているのも意に介さずに、東条勇麻は拳を突きつける。
「要するに、俺がアンタに勝てば何の文句も無いんだろ?」
「ほ、本気でできると思ってるんですか? 仮に私を倒せたとしても、相手は干渉レベル『Aプラス』の化け物なんですよ?」
痛みを無視して、その表情を驚愕から嘲りへと変えつつ、シャルトルはそう問いかけた。
「できるかできないか? ハッ、ふざけんなよ。そんな論争に意味なんてねえよ」
「……おっしゃる意味が分かりません」
「そうかよ。ならアンタはここで終わりだ。ついさっき味わったばかりだろうが、敗北の土の味でもそこで一生味わっとけ!」
勇麻のあからさまな挑発にシャルトルは眉をひくりと動かし、イラつきを隠しもせずに凶暴な笑みを浮かべてこう言った。
「……いいでしょう。そこまで言った度胸だけは認めてあげます。仮に万が一、私がアナタに負けた場合、背神の騎士団は今回の天風楓の件から手を引く事を約束しますよ。……まあ、そんな事はありえないでしょうけどぉ」
「はっ、その言葉。負けてから慌てて取り消したりするんじゃねぇぞ!」
今、戦いの火蓋が切って落とされる。
勝利の報酬は一人の少女への挑戦権。ベッドするのは己の誇り。敗者には己の無力さと惨めさを。
曲げられない主張を押し通す為の戦いが、始まる。
……へえ、今回で五十話を突破したのか。これはこれは、諸々を代表して、私から感謝の気持ちを伝えるとしよう。
応援ありがとう。彼が我武者羅に走り続けていられるのも、この物語を読んでくれている読者諸君、アナタ達のおかげだ。
ぶっくまーく? や。あくせす? というものもアナタ達のおかげで色々と増えたらしい。
もし気が向いたら、これからも彼の頑張りを応援してやってくれると私としても嬉しいかな。




