学校のホームルーム
「おにいちゃん!おねえちゃん!いっしょに学校いけるね!」
「そうね、リオンが上手にできるか少し不安だけど…」
「大丈夫だよ、おねえちゃん!ぼく、できるもん!」
でも、また、馬車かぁ…あれ疲れるんだよなぁ…でもね、パパが小さい子用のクッションを準備しておいてくれたんだ!パパって気が利くね!それでね昨日と同じく走り出したの。でもね一つ違うところがあったんだ!それはね…沢山の人が学校に向かって歩いていたんだ。
「パパ、見て!きょうはたくさん人がいるよ!」
「この学校は3000人以上の生徒がいるからな。まだ少ないほうだぞ」
「そうなのかぁ…」
ん?ちょっと待って?僕クラス教えてもらったっけ?
「パパ、僕のクラスは?」
「クラス…?学年で教室は一つだぞ?15年生まであるんだ。ちなみに、お前の兄ちゃんは7年生。姉ちゃんは3年生だ。」
「そうなんだ!」
でも、そうすると教室狭くない?一つの教室に大体200人入ることになるんでしょ?んー?入らないと思うけどなぁ……
「浮かない顔しているな、どうした?」
「3000人いるのにきょうしつが15しか無いんで
しょ?みんな入れるのかなー?と思って」
「そういう時に魔法の出番が来るんだよ。魔法で空間を拡張するんだ。そうすることで、一人しか入れないような広さの空間も何百人でも入れるようになる。」
「へぇ…魔法ってすごいんだねぇ…」
そんな事を話しているうちに、学校が近づいてきたんだ!
「兄ちゃんたちは先に学校に行くけど、リオンは親父と一緒に居てくれ」
「なんで?いっしょにいく!」
「今日は新入生紹介があるんだ。リオンも紹介されると思うから、新入生は時間差で入らないといけなんだよ。」
そうなのかぁ…ん?紹介されるということは…全校生徒に僕のことが知られるということだよね?4歳で入学なんて…ずるしたとか言われないかな?
「ずるしてにゅうがくしたとかいわれない?だいじょうぶ?」
「そのことなら心配いらない。必ず入学する前にテストをして、校長先生が学校でやっていけるか判断するからな!多分大丈夫だぞ」
「そっか!良かったー!」
なーんだ!心配することなかったんだね!
馬車の中で待つこと30分、登校してくる人が居なくなったとき
「よし、そろそろ行こうか」
「うん」
いやー、そろそろか…どんな反応をされるのかな…?ちょっと不安だけど…
「それでは、新しく入学した3人の子を紹介しよう.
一人目、エイミー」
「は、はい。6歳のエイミー、です。得意なことは…魔術、です。よろしくお願いします」
6歳で魔術?よっぽど強いのかなぁ?
「はい、ありがとう。二人目、サウル。」
「はい!一ヶ月前に誕生日が来て5歳になったサウルだ!最初で最後の最年少入学者だ!得意なことは剣術だ!よろしくな!」
へぇ…確かにすごいなぁ、でも僕のほうが年下だもん!でも可哀想かな?結構目立っちゃてるし、みんな騒いでるしね。例えば…『5歳で入学って凄くないか?』『6歳でもかなり入学は難しいのにな。』『そんだけ自信があるのも納得だわ』
っていう感じだね!まあ、でもさ…自意識過剰のほうが悪い!…よね?
「よしよし、次は三人目、リオン」
「はい!せんしゅう、4さいになったリオンです。とくいなことはけんじゅつです!よろしくお願いします!」
『『『『えええええぇぇぇぇぇ!?』』』』『サウル君の最初で最後がすぐに覆されているんだけどwww』『4歳はエグいわ』『無理無理!誰も勝てんて』『ていうか、ちっちゃ!学校で生活できるのかよ!』
「これから、いっしょに生活していく仲間だ。みんな仲良くするように!」
その後、先生と一緒に教室にいく途中ですごい殺気を感じたんだ。びっくりしてその方向を見たら、やっぱりサウルくんが居たんだ!鬼の様な形相で睨みつけてきているんだけど…これからの学校生活、うまくでき
るかなぁ?
僕らが教室に着くとみんなが待っていたんだ!
教卓には厳つい先生が立っていたんだ!てっきり鍛冶か剣術の先生かなと思っていたら…
「新入生もいるし、一度自己紹介をしてこう。私は担任のトリスだ。そして錬金術の先生だ」
まさかの錬金術の先生だったんだ!体格と職があってない気がする…?
まぁいいか!
今日の日課を教えるね!
①剣術 ②算数 ③錬金術
こんな感じだったよ!前世の記憶からすると授業数少なく感じるんだけどね…1授業、120分。つまり2時間もやるんだよ…前世だと50分
くらいだからものすごぉく長いんだよねぇ…
「リオン君、私はメイナ!よろしくね!」
「うん!よろしくね!」
この子は隣の席のメイナちゃん!どうやら魔術が得意らしい?皆、フレンドリーで明るいから、なんとかやっていけそう!サウル君とはどうなるかわからないけど…