20話 勉強会 二日目
今回から書き方を変えてみました。20話ぐらいだから、全部書き方を直してみようかな。
「あぁ〜、分からな〜い!」
天翼は頭を抱えてテーブルの上でうずくまった。
「そうでもないけどね」
「それは清那ちゃんだからだよ!」
清那が冷たい反応を返すと、天翼は怒った目をして言った。
「天翼〜、ここは公式使え」
「それは分かってるの! どう使えば良いかが分からないの!」
右京が問題を見てアドバイスをしたが、天翼の怒りを強めただけだった。
「だから、ここをこうして……」
「あぁ、じゃあこうすれば……出来た!」
「おお〜」
右京が今度は真面目に教えると、天翼は目を輝かせて笑った。漣は気の抜けた声を上げながら拍手をした。
「う〜ん…………」
次に唸り声を上げたのは、陽色だった。
「おいおい……今度はお前か……」
右京が呆れたようにそう言うと、
「だって、なんかこれおかしいですよ! どうしてこの文がこの意味になるんですか!?」
陽色は叫び返した。彼女が広げていた参考書は英語だった。
「え、お前英語苦手なの?」
「大っ嫌いです!」
右京が陽色に尋ねると、少々食い気味で陽色は返した。
「ほら、じゃあ見せてみろ」
「ここなんですけど……」
右京はやれやれといった様子で、陽色の手元の問題を覗き込んだ。
「どれだよ?」
「えっとですね……」
右京は隣に座った陽色に近づいた。それにより、陽色の顔は自動的に赤くなる。しかし、それに右京は気付かなかった。
漣は尻上がりの口笛を吹いた。
「やるね~。右京」
「は?」
「なんでもない!」
漣がニヤニヤしながら話しかけると、右京は怪訝な顔をした。漣はそれを見て、適当に誤魔化した。
「(で、日奈さん今のお気持ちは?)」
「(離れろ! 今すぐ陽色から離れろ!)」
「(わぉ、怖い顔! ほんとに陽色ちゃんが大事だね〜)」
「(そうね。陽色泣かせたら速攻でぶん殴るって決めてるから)」
漣は隣に座っている日奈に耳打ちした。それに小声で日奈も返す。この間、日奈は鬼の形相だった。目は右京を捉えて離さない。
「おお、怖!」
「何がだ?」
「ん〜ん、何でも」
漣が笑って茶化すと、放心状態の陽色に教えていた右京が反応した。それも適当に茶を濁した。
「っておい! お前、聞いてんのか?!」
「あっ、すみません……聞いてなかったです。ワンモア」
「クソが、どいつもこいつも!」
ぼーっとした陽色に右京は声をかけ、それでやっと自分の世界から戻ってきた陽色を見て、右京は呆れて頭をかいた。
その後も順調(?)に勉強会は進んだ。
天翼は清那と右京がカバーし、陽色は英語で時々呻き、日奈、漣はしっかりと勉強をした。
漣は、実は適当なようでいて、それなりにやればできる人なのだった。
そのまま一日はキャメルで過ごし、5時のチャイムが聞こえてきたところで、勉強会はお開きとなった。
「そろそろ終わりにすっか……」
「ん〜、疲れた〜」
「流石にちょっと疲れたね」
右京は窓の外を見てそう言った。清那が伸びをして、天翼は苦笑した。
「帰る前にどっか寄ろうよ〜」
「よし、帰るか〜」
「漣、怒るよ」
清那が皆に提案をすると、漣がふざけて帰ろうとした。清那は漣を睨みつけた。
「寄るっつってもどこに寄るんだよ、逆に」
漣が笑って清那に問いかけた。
「う〜ん、ゲーセン?」
「却下! 家で勉強しとけ!」
「え〜! ひど〜い!」
清那が首を傾げながら提案をすると、右京によってその意見は潰された。清那はそれに文句を垂れた。
「せっかく頭に入ったのが抜けんぞ」
「は〜い…………」
右京が母親のように注意すると、清那も渋々といった様子で言う事を聞いた。
「ほい、じゃあ解散ってことで! また明日〜!」
漣の声で勉強会は終了となった。




