魔道具できたよー
「「「「「頼まれた魔道具できたよー」」」」」
「さすが五大老えもん!」
というわけで私専用の魔力隠蔽の魔道具、神骨のブレスレットが出来上がったのである! あ、正しくは神骨のブレスレット(仮)である!
さす妻! いよっ! 五大老!
「ちょっと数多くてゴテゴテしてるけどね。これを体中の首とつく部位に一通りつければバッチリ抑えられるよ」
「ただし魔法の出力はできるだけ抑えてね。まだ全力出されると多分爆ぜるから」
「全力はカリちゃんの素材つかっても難しかったの、ごめんね」
「今少し時間と予算があれば……明日には改良版にして腕輪だけにしてみせるからね!」
「つけたげるね。脱いで脱いで」
というわけで首に……あ、え、そこにも? いやーん。
はい。とにかく首と付く場所、計7箇所にリングが装着された。これで漏れる魔力は抑えられるらしい。
本当に一晩で作れるとは……!
「まぁ私達じゃちゃんと機能してるか確認するの難しいから、エルフの先生に確かめてもらってね」
「今日は一旦寝るから、帰ってきたら聞かせて」
「でも素材は出していってね、起きたらすぐ検討したいし」
「骨と心臓のコピーでいいからよろしく。アーサー素材もお願いね。あまったら貰うけどいいよね?」
「ちなみに爆ぜる場合最初に爆ぜるのはここのやつね。やっぱり心臓に近いからどうしてもね」
ということなので、今日にでもラクト先生かイズ先生に見てもらおう。
素材は注文通りの物を複製して渡しておいた。どうぞどうぞ好きに使って。オリハルコンも増やしとくねー。
今日も五大老達は楽しそうでなによりである。
さて、ラクト先生に確認してもらおうと思って、授業の前に職員室にやってきた。
「え? もう隠蔽用魔道具ができた?……あらかじめ発注しておいたんですか?」
「いいえラクト先生。素材用意したら妻たちが一晩で作ってくれました!」
「へぇ。よほど優秀な魔道具士集団なんですね……私も何か作ってもらってみたくなりました。しかし、妻たちとは?」
「私の妻たちですけど」
「カリーナさん女性では?」
「女の子が好きなんです」
「たち、と複数形なのは……奥様が所属しているチーム、ということですよね?」
「ドワーフ妻5人です。5人まとめてチームなんですよ。結構有名な」
「ドワーフですかぁ……文化が違いますね」
そう言って職員室の天井を見上げるラクト先生。
私が女好きで5人と結婚してると聞いても顔色一つ変えない。すごい!
でもフレッタちゃんも結果として受け入れてくれてたし、エルフって意外と寛容なのかな。
「それで、この腕輪と首輪がその魔道具なんですか」
「服の下と足首にもつけてるんです。というわけで一旦ラクト先生に確認してもらいたいなって」
「いいですよ」
「妻たちを信じてるんで、ここでちょっと使っていいっすか?」
「……手加減してくださいね?」
「全力には耐えられないだろうって聞いてるので、はい」
ちょい、と収納空間を開いてみる。
私には良く分からないが、ラクト先生は「ほぉ!」と感心した。
「おぉ! すごい、全然感じませんね!」
「そうなんですか?」
「はい、先日までカリーナさんがその空間魔法を発動するたびに大津波の前に立つ絶望感があったんですが、今はまるでただの上級殲滅魔法くらいまで抑えられています!」
大津波の前に立つ絶望感って……そんな目立つ暴君なのか、私の空間魔法。
そして抑えても上級殲滅魔法とかなんだ……改良型に期待しよう。
「それでいったいどんな魔道具なんですか? 少し見せていただいても?」
「いいっすよ。といっても手首のだけで。流石に服の下のは」
「ああもちろんです。では拝見……あの、これオリハルコンでは……?」
「はい」
「はいじゃないですが?」
え、何か問題でも?
「あ、ちょっとアクセサリーとして派手で校則違反とか? シンプルな輪っか形状で学校に着けて行くのに問題ないなと思ったんですけど」
「……価格的には派手を通り越して国宝級ですかねぇ」
あー、確かに。値段かぁ。オリハルコン使ったら値段が可愛くないよなぁ。
「じゃあ帰ったらもっと安い素材で作れないか聞いてみますね」
「オリハルコンでようやく抑え込めているのであれば、無謀では?」
「ウチの嫁はそこらの魔道具士じゃないので、きっとなんとかしてくれます! そこらの鉄とかでも!」
「神の力を封印するようなものをそこらの鉄で作れたら、それはそれで頭痛くなりますが……」
「じゃあミスリルくらいで妥協します」
「妥協なんですか。そうですか……」
はぁ、とため息をつくラクト先生。
「……ところでこの禍々しい魔力漏れ出す素材はなんですか? 何かの角、でしょうか?」
「あ、ドラゴンの角ですね。ウチのペットなんですよ」
「ペットですか」
「可愛い奴ですよ?」
「あの……ドラゴンをこの国に連れ込んでいるんですか……?」
「あやっべ。ナイショでお願いします」
「……流石に報告義務が」
「ディア君にもとっても懐いてるいい子なんです! どうかこの通り!」
「え、ディーアソルト君に? ふーむ。……ディーアソルト君なら、そのあたりちゃんと報告してくれているでしょうから、私から言わなくても大丈夫か」
よかった! ディア君の日頃の行いのお陰で助かった!
「でも確認はしておきましょう。ちゃんとディーアソルト君に報告済みかどうかを確認して、私に教えてくださいね」
「うっす! 多分大丈夫っす!」
「国の存亡にかかわる事案なので多分じゃ困るんですよねぇ」
えぇ……ドラゴンなんて殴れば言うこと聞く可愛い奴らなのに……
「ちなみにこちらの赤茶色いパーツは? これまたやたら魔力圧を感じるんですが」
「あ、それは私の心臓を乾燥させたヤツっすね」
「心、臓……? あの、カリーナさん生きておいでで?」
「ゾンビじゃないです。ちゃんと生きてます。ほら、心臓なんて回復魔法つかえば治るんだし大したもんじゃないでしょ?」
「このくらいの欠片ならなんとか治りますが、心臓が欠片でも欠損するのは普通に大怪我では? 大丈夫でしたか?」
わぁ、ラクト先生心配してくれるとか優しいー。
「大丈夫っす。それ空間魔法で複製したやつなんで。ほら、あの水晶みたいなもんですよ」
「複製……うん、その、なんといいますか。カリーナさんもっといろいろ隠した方が良いのでは?」
「ラクト先生にはもう神様の事教えてますし、別にいいかなって」
「……そうですか」
あれラクト先生、天井に気になる形のシミでも見つけました?
(ニコニコ漫画の方のあとごじ更新……えっちすぎるぞ!
なんというえっち……!
https://manga.nicovideo.jp/comic/70890
これはウスイホンが厚くなって欲しい。誰かウスイホン書いて……
あ、それとコミカライズ3巻が2/27発売ですわ(明後日)。
買ってね!)








