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あとはご自由にどうぞ。~神様が本気出してラスボス倒したので私はただスローライフする~ 【ComicREXでコミカライズ連載中!!】  作者: 鬼影スパナ
エルフの国へGo

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普通にアパートなんだ


 学園都市に無事入ることができた。


 学園都市の中はわりとビルっぽい建物が多い。

 それぞれのビルは薄茶色く、ツタが絡んでいるものも多かった。

 土魔法を極めた研究者が建築魔法使いとして建てまくっているらしい。

 町を囲む巨大な外壁も土魔法によるもので、数年に一度一回り大きく張りなおすそうな。


 その時の担当者の腕の見せ所らしい。


「そういえばアイシアは密入国しちゃってるかな……?」

「奴隷は一応持ち物扱いなので大丈夫ですよ。門でさりげなく報告もしておきましたし問題ないかと」

「あ、そうなんだ。ありがと」


 というか私の事新入生とか言ってたような気がする。確かに今私も学生服着てるけども。

 ……うーん、学校生活。前世ではどんなだったっけ? 忘れた。

 しかし!

 今の私にはとても可愛らしい後輩女子ことディア君がついているのだ!

 ディア君のいる学校生活は、控えめに言って最高に違いない。


「いや、ボクのほうが先輩ですよ?」

「……! 言われてみれば確かに……!?」


 つまりロリっ子先輩である。これはアツいぜ……!


「それでその、ボクは男子制服を着るわけには?」

「だめだって。これ神託だから。神様がいつみてるか分からないよ?」

「うぅ……」


 ディア君は恥ずかしそうに顔を伏せた。


 馬車の御者台でそんなやりとりをしつつ、一旦冒険者ギルドを目指していたが、ふと思った。

 そういえば学生寮とかあるんだろうか? あ、そもそもディア君のおうちが?


「ねぇディア君。冒険者ギルドの後は馬車ってどこにやればいいかな? ディア君ちってここにある?」

「あー……そうですね。あります、はい。タウンハウスが」

「んじゃそっちかな」

「………………そうですね」


 なにやら結構な葛藤を感じたが、そういうことになった。



 冒険者ギルドに配達依頼を届けた後、ディア君の家に向かう。

 ディア君のおうち訪問。私、ワクワクしてきたぞ。


「それでディア君の家はどこ?」

「見えてきましたよ。あのアパートですね」

「普通にアパートなんだ」


 公園の通りを挟んで向かい側に、4階建ての薄茶色いビルのようなアパートがひょっこり顔を出した。

 土魔法を極めた魔法使いによる建築物らしい。エレベーターとかはなさそうだ。


「ボクの住んでるのは2階です。行きましょうか。物置みたいで散らかってますが」

「あんまり気にしないでいいよ。扉が置けるならいつもの拠点つかえるしね」

「本当に便利ですよね、お姉さんの移動拠点」


 と、駐車場に馬車を置いて、ディア君を先頭にアパートの2階に行く。

 扉の前で鍵を取り出し、がちゃりと開けるとそこは……うん、倉庫だこれ。

 家具は置いてあるけどむしろ詰め込んで置いてある感じ。それぞれ埃避けの布が被せられている。


「倉庫だね」

「倉庫ですね」

『倉庫っすね!』


 アーサーにまで言われてるぞディア君。


「物置みたいって言ったじゃないですか。えーっと、ほら、いつもはあそこらへんで寝てました」


 と、やはり埃避けの布がかけられたソファーを指さすディア君。


「ご飯やトイレは?」

「基本外食、持ち帰りですね。トイレはあっちで、シャワーはあっち」

「ディア様。これは倉庫ですね。まさか倉庫で生活を? 我々を家に招待したくないがためのカモフラージュでしょうか?」

「……秘密基地みたいでいいじゃないですか」


 んんん、その気持ちはわからないでもない! ディア君ってばそういうとこオトコノコなんだよなぁ!


「レナ。普通に鍵を持っていたってことは真実の可能性が高い」

「なるほど。名推理ですカリーナ様。ですがその鍵――門で受け取ったものですよね?」

「長期不在になるので預けておいたものです。布は埃避けに被せておいたものですからね?」

「くっ、完璧な主張。――くんかくんか。うん、ちゃんとソファーからディア様の香りがします。私もこの倉庫がディア様の住処であると認めましょう。かなり薄いですが」

「ここを発って1年は過ぎてますからね」


 ニオイで判断しやがったよ。まぁ納得できるならそれでいいか。


 と、ドタドタと階段を上ってくる音が聞こえる。


「ディーアソルト様ーーー!!」

「げっ」


 その男エルフの声に、ディア君がなにやら嫌そうな顔になる。


「ディーアソルト様! お戻りになられたのですか!……ん? 美少女達? ははぁ、ここの鍵をお持ちのようですね。さてはディーアソルト様のハーレムですか。いやぁディーアソルト様も隅に置けませんなぁ! ようこそ、お嬢様方。この倉庫に何用ですかな?」

「……」

「おお、これは申し遅れました。吾輩はディーアソルト様いちの配下! ベルガモット・ロータスと申します!」

「……ベル。お勤めご苦労様です。では持ち場に戻ってください」


 ディア君がにっこりとそう言う。あ、ディア君の知り合いなんだね。

 ディーアソルト……? ってのが本名なん? 初めて聞いた……前にも聞いたっけ?


「はっはっは、これは可愛らしいお嬢さん。吾輩の持ち場はこの倉庫で番をすること。つまりお嬢様方の監視と護衛と荷運びのお手伝いが仕事でございますれば! なんなりとお申し付けを。お、そのソファーを運びますかな? ディーアソルト様のお気に入りのヤツですぞ!」

「ベル。何も言わず持ち場に戻れ。そして見なかったことにしろ」

「……ディーアソルト様!? その言い方、もしやディーアソルト様なのですか!?」

「もう一度だけ言う。何も言わずに持ち場に戻れ。そしてお前は何も見なかった。いいな?」

「……何やら深い事情がおありの様子……かしこまりました! 吾輩、ディーアソルト様が女性たちに交じってキャッキャウフフしているところなど見ませんでした! では失礼します!」


 そう言って敬礼し、男エルフは去っていった。


「何だったんアレ」

「気にしないでください。ミーシャみたいなやつです」

「なるほど?」


 気にしないことにした。


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「あとはご自由にどうぞ!」の書影です! Ixy先生の書いたカリーナちゃんとディア君ちゃんだぁ!!!
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TsDDXVyH
― 新着の感想 ―
すっごく納得出来た一言と同時に両方向に酷い評価だw
ディア君がミーシャのことなんだと思ってるのかよく伝わりますね。
 あーあ、ディア君が帰りたくなかった理由の1つが出てきちゃった。
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