表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あとはご自由にどうぞ。~神様が本気出してラスボス倒したので私はただスローライフする~ 【ComicREXでコミカライズ連載中!!】  作者: 鬼影スパナ
隠れ里とドラゴン

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

269/301

当面、私的にはなんにもやること無くない?


 鬼族の里に私達専用の新しい家が建つことになった。

 地味にいままでの拠点より普通の家っぽいので悪くない……別荘が出来る感じだ。

 今回の報酬としてありがたく受け取っておこう。


 ……ただし外見はまるっきり神社である。何? 姫巫女神社? 靴下を奉納する賽銭箱ならぬ賽靴下箱付き?

 いいね。未使用靴下を大量に買い込んで置いておくから、是非活用してくれたまえ。


 あ! 今家作ってる奴らも全員靴下やるから履け! そして洗うんじゃねぇぞ!

 神社出来たらそれ全部奉納だからな!!


『ハロー、こちら神様です。賽靴下箱ですが、羞恥心を煽る仕組みもなんか追加してください。皆に見られながら脱ぐストリップステージにするとか!』


 ……神様? ウチの別荘を風俗店にする気ですかね?


『神事神事! 靴下教の靴下神カリーナちゃんを名乗っていいですから! 怪しげに靴下を捧げる儀式とか作ってください! 靴下神社に栄光あれ!』


 嫌だよ!? というか靴下神って何さ、それ神様の方でしょ!!

 勝手に変な神に任命しないでくださいよ!? あと姫巫女神社だから! ディア君が御本尊だからねっ!?



 んで。


 ヨウキちゃんに頼まれた既に売られた鬼族の救出の手伝い。

 里の安全を確保はしたものの、もう少し何かしたほうが良いかなぁ、とディア君に相談してみることにした。


「これ以上するのもどうかと思いますが……そうですね。では、あの商人を解放してしばらく泳がせましょう」

「ほほう?」


 ディア君、一体何を企んでいるのだろうか。


「はい。最も効果の高い薬だったんですよね? であれば、勝手に奴隷になった鬼族達を集めてくれると思うので、頃合いを見計らってかっさらえばいいですよ」

「……そうなの?」

「はい」


 うーん。ディア君が頭良すぎてどうしてそういう結論になったのか分からん。

 でもよくわからないけど、ディア君が言いきるくらいならそれで大丈夫だろう。

 私はお姫様のお言葉に従うまでよ。


「となると……」


 私は自分の仕事を考える。商人達の監視は当然あるが、たまに様子を見ればいいだろう。

 鬼族の里から帝国内への出入り口に門(無許可の人には見えないし通れない鳥居)も作ったし……


 あれ? 当面、私的にはなんにもやること無くない?

 靴下の熟成や回収も、ヨウキちゃんがある程度やってくれるの待ちなところあるし。


「……うん? 私はこれから何をしたらいいんだろう?」

「えっと。……とりあえず、テラリアルビーに戻ります? 商人としての滞在記録って今そこですよね」

「おお、そうだったそうだった」


 そんなわけで私達はテラリアルビーに帰ることにした。

 ……とはいえ、行きと違って帰りは一瞬。さすが空間魔法だぜ。


 里にはいつでも顔を出せる(というか里自体が私の空間魔法内にある)ため、一々ヨウキちゃんやギャルドラ達に挨拶する必要もない。お散歩程度の気分での帰還だ。



「ふにゃー……マジでテラリアワンにゃし。カリーナの魔法ってイカレてるにゃぁ」

「え? ミーシャだけ一人徒歩で帰りたかった?」

「そんな事一言も言ってないにゃ!! あー、やっぱ空気がちげーにゃぁ!」


 無駄にスーハースーハーと深呼吸するミーシャ。

 

「つーか、とーちゃんに『ちょっと遊びに行ってくる』で数日開けちまったニャ。カリーナ、ついつい興が乗っちまって、とか口裏合わせて欲しいんにゃけど」

「おっけー、いいよ。壁から尻を突き出して壁尻ごっこしてたんだけど数日抜けなくなって大変だったってコトにしよう」

「お? 喧嘩売ってんのかニャ?」

「割と真面目に命の危険のない程度の事故で大変だった、ってのはいい案だと思うんだけど」

「……確かにそうにゃね」


 というわけで、私たちは(一応)テラリアワンに帰還した。

 さーて、靴下神社……もとい、姫巫女神社に置く靴下を買い溜めしてこよっかな。金なら大会で荒稼ぎした金貨が唸る程あるでな!







(以下お知らせ)

 引き続き、GCノベルズ公式、サイン入りPOPプレゼント企画の宣伝だけおいときますね。


#あとごじ推し で感想をポスト!

3名様に鬼影スパナ先生直筆サイン入り販促POPをプレゼント!


1⃣GCノベルズ公式アカウント(@gcnovels)をフォロー

2⃣ #あとごじ推し で感想を投稿!


応募締切は5月19日まで!


https://twitter.com/gcnovels/status/1782363725703627074

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「あとはご自由にどうぞ!」の書影です! Ixy先生の書いたカリーナちゃんとディア君ちゃんだぁ!!!
1588.jpg 1657.jpg 1837.jpg



書き下ろし:『ハリボテ魔導士と強くて可愛すぎる弟子』MF文庫Jで発売中!!!

ラノオンアワード2022年10月刊の笑った部門受賞!! 売れて!!!!

322206001084.jpg

新作、コミカライズお嬢様ですわー!!
TsDDXVyH
― 新着の感想 ―
[一言] 鬼族の里で神稚児信仰しませう。 7歳になるまで同じ靴下を履き続ける習慣をねずかせよう! そして7歳になったら靴下を神に奉納するのだ。
[一言] 確かにそれなら「ああ、尻か」って納得どころか当然の空気になりそうな光景が浮かぶのがワロタ
[良い点] さすディア [一言] ミーシャはそれでええんか…w
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ