表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あとはご自由にどうぞ。~神様が本気出してラスボス倒したので私はただスローライフする~ 【ComicREXでコミカライズ連載中!!】  作者: 鬼影スパナ
隠れ里とドラゴン

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

251/301

下見



 ディア君を結界で守りつつアーサーに任せて、私は一人山まで下見にやってきた。


「オラァ! 出てこいや雑魚ドラゴン! ぶちのめしたらぁ!!」


 適当に山の木を殴り倒しつつ、私はドラゴンを探す。

 へし折れた木は回収して木材にしよう。大事な資源だ、無駄なく使わなきゃね!


「ほらほら縄張りはここじゃねぇのか? おーいドラゴンやーい」


 イノシシが逃げていたので捕まえておく。今日のお昼は牡丹鍋にしようかな。

 サクッと(しめ)て、血をばらまいて獲物を誘う。


「ほーら、お肉だよー。ドラゴン君出ておいでー?」


 と、ドラゴンではなく狼が寄ってきた。鼻の良さはドラゴンより上なんだろうか、犬ッコロめ。まぁ犬は嫌いじゃないので見逃してやろう。しっし。せめてドラゴン呼んで来いよ。


 襲い掛かってきたひときわ大きい狼をげしっと蹴り飛ばす。そいつを思いっきり蹴り飛ばしたら群れは逃げていった。


「はぁー、出てこないなぁドラゴン」


 ……うーん、こんなに暴れてるのに全然顔を出してこない。


「えい、空間魔法サーチ!」


 半径1kmくらいを探る。……うーん、鬼族の男が数人。そこそこの獣が数十匹。小動物と虫は無視。

 鬼族の男はなんか逃げてる感じがあるな。あ、私がここで暴れてたからか?


「もうちょっと山の方に行ってみるか」


 空間魔法の転移を使ってより山奥へ移動。改めてサーチ……あ。オークだ。こいつ良い肉になるんだよね。上位個体はマズくなるけど。狩っとこう。


「こんにちは、そしてさようなら!」


 遠慮の欠片もなくずどーん! と周囲を薙ぎ払い、オークを狩る。首を飛ばし、足を掴んでブンブン振り回して遠心力血抜きだ。同時に血がばらまかれ、獣を呼び寄せる……って、さっきの狼じゃん。私みて逃げたしたよ。「なんで先回りしてんの!?」って顔してたわ。

 ついでに言えば鬼族の男達も追い越してたので、こいつらも横へ逃げていった。


『ぎゅぉおおおおおーーーーーーーん!!!!』


 あ。ドラゴンの声。見上げれば、黒い鱗のドラゴンが羽ばたいて空から私を見ていた。来たみたいだな。


『俺のシマで何しとんじゃワレェ!?』

「やぁ、探したよドラゴン君。君、生贄欲しいとか言ったってホント?」

『は? あー、この近くの鬼がそう言ってたんか?……って、ニンゲンがドラゴンの言葉喋っとるがな!? どないなっとんねん!!』


 ぎょっと驚きの表情を浮かべるドラゴン。


「なんだよ、ドラゴンだって人間の言葉わかるんだから、人間がドラゴンの言葉喋ってもおかしくないだろうに」

『確かにそれもそうか。じゃあ改めてぇ、貴様ァ! ウチのシマ荒らしてんじゃねぇええええええ!!!』


 一瞬落ち着いたかと思ったが、普通に襲い掛かってきた。


「オラァッ!」

『へぶぅうぅうううう!?』


 はい、横っ面をワンパンでおとなしくなりましたよっと。さ、改めてお話しよっか。ドラゴン君?



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「あとはご自由にどうぞ!」の書影です! Ixy先生の書いたカリーナちゃんとディア君ちゃんだぁ!!!
1588.jpg 1657.jpg 1837.jpg



書き下ろし:『ハリボテ魔導士と強くて可愛すぎる弟子』MF文庫Jで発売中!!!

ラノオンアワード2022年10月刊の笑った部門受賞!! 売れて!!!!

322206001084.jpg

新作、コミカライズお嬢様ですわー!!
TsDDXVyH
― 新着の感想 ―
[一言] 話し合いなんてそんな物騒な……ここは穏便に暴力で をまさかこんな形でみることになろうとはwww
[一言] 血抜き方法がダイナミック過ぎるwww 確かに遠心力を使ったら早いわー
[良い点] スピード解決! [一言] ドラゴンの縄張りにいるでかい狼… そいつ普通の狼…?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ