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爆縮と体温の機知(8)

優劣に気触れる

透き通る日の写実的な形は

欲望に縋る鳩のようで

平和の象徴は

淫らになるのです

計算式を解いて見せれば

首を振りながら

後ろをついて回り

ひたすらに

羽毛を撒き散らし

せがむ形を見せるのでした


砂壁に貼り付いた人間性は

一瞬の無秩序で削られ

一度燃え上がれば

森林火災にも似た

広がり方をして行き

炭の広場に変わるのです

そこで生まれる黄緑色を

一つ前の光景を

忘れたようにして

素晴らしい素晴らしいと

手を叩くのでした


時を告げる鐘が川に落ちて

海まで流れ

深海に沈むのならば

住み易い海底となり

それを煩く思う深海魚を

進化させるのです

水圧の壁を砕き切る

あの命の力を

大切だとした人々は死に

その後に生まれた人間は

散財するだけなのでした


暑さ残る秋先に

冷たさを爪先で感じる午後の窓

世の中は騒ぎ立てたいだけ

騒いでいるが

あのシンとなった一瞬の隙間に

休憩を取るものなのです

それは今は無い時間となり

一秒ですら空くこと無く

ロケット花火に火を付け

四尺玉を打ち上げ

終わることの無い踊りを

死ぬまで踊るのでした


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