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サラ先生の魔法講座⑦

「レイン、何をしている?

 寝ているのか?」


 俯いた表情で目を瞑っていたレイン。

 レインにとっては話が難しかったのだろうか、聞くのを放棄して寝ている仕草をしていたように俺には見えた。


「えっ!

 いや、寝て……は無いわよ?

 ちゃんと起きてるし!

 目を瞑って、サラの話に耳を傾けてたのよ。

 そう、集中して話を聴いていたの」


 寝てたな。

 意識を失って本当に寝るって意味じゃなくて。

 寝るくらいリラックスして、サラの話を聞いてない事を表現する比喩的な意味で。

 明らかに動揺して話している感じがするレイン。


「相変わらずちょっと難しい話をしてるなっとは思ったけど、ちゃんと聞いてたわよ!

 理解出来たかと聞かれたら、そりゃ……まぁ、そうとは言えないかもしれないけれど」


 バツの悪そうな顔をしているレイン。

 相変わらず無表情のサラ。


「初めからレインが理解できるとは思っていない。

 セイヤ、セイヤは私の話は理解できたか?

 少し話が難しかっただろうか?」


 無表情で俺に問いかけてくるサラ。


「いや、俺は大体の話は飲み込めたというか、理解は出来た気がするけど。

 細かい疑問点とかは色々と思うところがあったから、ちょっと後で色々と細かく質問させて貰って貰おうかなっとは思ってたけど」


 そう答えると、レインの表情が少し驚いた表情に変わった。


「流石セイヤね、一回聞いただけで理解するなんて」


「流石セイヤだ、一回聞いただけで理解するとは」


 同じようなセリフを同じようなタイミングで話すレインとサラ。

 二人とも相性ピッタリというか、思ったことも、話す内容も同じような感じになっちゃってるんだけど。


 まさに息ピッタリと表現するに二人のコンビネーションプレイ(笑)に、苦笑を浮かべる俺であった。

  

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