ステータスについて
二人が帰ってから、俺はポケットに入れてあった携帯端末を取り出して起動した。
それにしても、俺について色々聞いてきたけど、能力については聞いて来なかったな。
この世界は日本にいた時より遥かに危険な世界だし、身を守る術に関する秘密は聞かないという暗黙のルールみたいなのがあるのかもしれない。
初対面では相手の生死に関わる秘密について聞くとか不躾な感じがするし。
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ステータスモード
名前 セイヤ=リュウジョウ
HP 34/34
MP 30/30
魔力 9
所持スキル
異世界語理解Lv50
異世界型小型情報端末具現化Lv1
体術Lv1
剣術Lv1
魔力操作Lv1
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なんか全体的にステータスが上がってる気がするな。
剣術は剣を少し振ってみてたからか。
魔力操作は魔力を操作して端末にMPを送ったからだろうか。
ちなみにギルバードさんにステータスについても色々と聞いてあるので、ある程度の推察はもうついてある。
まずはレベルについて。
レベルに近い概念はあるみたいだが、レベルが上がったからステータスが上がるというのでは無く、ステータスの総合でレベルというものを表すらしい。
どうやらこの世界のレベルは、強さを示す為のパラメーターの一種であるということ。
HPについて。
HPは生命に宿る生命エネルギーの総量を表す数値らしい。
HPが0になっても死ぬわけではないが、生命エネルギーが検出されない状態であるので死亡か、気絶状態のどちらかである事が多いらしい。
HP0で意識を保つ術もあるとか。
MPについて。
MPは魔法を行使する為のエネルギーの総量。
魔法を発動する為に必要なのは勿論の事、闘気術など、自らの生命エネルギーを魔力と混合させて自己を強化する技もあるらしい。
攻撃力と防御力について。
物理と魔法に別れていて、物理攻撃力、物理防御力、魔法攻撃力、魔法防御力の四種のステータスはあるらしい。
どうやってそれを知るかギルバードさんに聞いたところ、それを知る為には測定機器を使わなければいけないとの事。
己の最大技を測定機器に当てて攻撃力を測るらしい。
防御力は攻撃力に比べて測定が難しいので、あまり測る事は無いとのこと。
筋力について。
筋力は素手で攻撃力の測定機器を殴った時の数値から産出されるらしい。
ようはパンチングマシーンを殴った時の数値みたいな感じみたいですね。
ちなみにステータスを上げる為に必要な事も聞いてある。
とにかく鍛えるといいらしい。
実践が一番いいけど、弱い敵ばかり倒しても伸びは良くないとの事。
後は毎日の地道な訓練。
基礎を疎かにするものは実力が頭打ちになるらしい。
剣にしろ、魔法にしろ、その道を極めるなら、その道の達人に教えを乞うのが一番いいと言われた。
一から我流で学んでいっても、先人達が発見し、受け継ぎ、発展させて来たものを超える事は難しいし、寧ろそれが出来る者なら、教えて貰った方が時間の浪費が少ないし、もっと強くなれるとのこと。
さて、と。
MPも全快して溢れちゃってるし、早速試してみるとしますか。