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30章:急転直下

閉会式は別の会場でやるらしい。舞台から下り廊下に戻るとそのまま会場に向かった。


寮に帰ったら早速魔鉱石で武器を造ろうかな。すぐに使わないと勿体なくて使えなくなりそうだし。


何が出来るだろう。俺としては遠距離武器が欲しい。近接武器は鉄刀がすでにあるしやっぱり別のが良いよな。


欲を言えば銃が良い。この世界に銃の概念があるかは分からないけど。出来たらいいなぁ…


片手に刀、片手に銃とか憧れる。ま、最悪遠距離武器なら何でもいいんだけど。…クロスボウとかになったらどうしよ…


今から心配しても意味がないか。それよりも何が出来ても受け入れる気持ちでいる方がマシだ。


ようやく会場に着いた。ここまで誰も話そうとしないし本当に苦痛だった。


会場に入るとすでにみんな集まっていた。この中から俺のクラスを探さないといけないのか…見つけられるかな…


居場所の見当がつかず近くに居た先生に聞いた。すると返ってきたのは意外な言葉だった。


場所は適当でいいらしい。その代わりに入り口近くの機械に学生手帳を翳さないといけない。


アレで出席を確認するようだ。楽でいいな。さっさとやる事を済ませて適当な壁に体を預けた。


何度か呼び出しの放送が入った。その度に人が集まってくる。数分もすると放送は流れなくなった。


もうみんな集まったという事だろう。騒がしかった周りが次第に静かになっていった。


そして、完全に静かになったタイミングで学園長が姿を現した。同時に空中に舞台の様子が映し出される。


また周りが五月蝿くなった。学園長は嫌な顔一つせず笑顔で手を振って生徒たちの声に応えている。


「それでは、これより閉会式を行います」


学園長が演台の前に立つとすぐにアナウンスがあった。あぁ、とうとう終わるのか。


しんどかった思い出しかないけど終わるとなると少し寂しく感じる。


それは突然起こった。学園長が口を開こうとした瞬間、会場中にけたたましい音が鳴り響いた。


不安を煽る様な音だ。みんな突然の事に驚き狼狽えていた。反対に俺は落ち着いていた。やっとアレが来たのか。


ポケットが震えているのに気づいた。正確には学生手帳が震えている様だ。


取り出して見ると画面に『強制転移を開始します アト3秒』と映し出されていた。


文字を読んで意味を理解している間にカウントダウンが進み、読み終わったと同時に強制転移によって飛ばされた。



飛ばされたのは真っ白な空間だった。さっきまでいた会場の倍はありそうなくらい広い。


ここは有事の際の緊急避難所みたいなところか。こんなのも用意してるんだ…


時々振動が伝わってくる。戦いが始まったのだろう。振動の伝わり方からしてこの空間は地下深くにありそうだ。


遠くに飛ばされたわけではないのか。


これだけの人数を離れた場所に飛ばすには相応の労力が必要だろうから当然と言えば当然。


ここがどれくらい深いかは分からないけど、ここまで飛ばせるなら横方向に飛ばしても良かったと思うけど。


ま、安全なら究極どこでもいいんだけどさ。その点、ここの安全は保障されているだろう。避難所として飛ばすくらいだし。


そして、目下の脅威の魔王軍は四方が何とかしてくれるはずだ。なんてったって四方は主人公だからな。


不利な状況になっても新たな力に目覚めたり、捨て身で向かったりどうにかするだろ。興味ないけど。


さてと、俺はこれと言ってする事もないし寝ようかな。集団から離れて近くの壁に向かう。


うん、ここなら人の声も気にならない。ボックスから毛布を取り出した。こんなこともあろうかと入れておいたのだよ。


トラのお腹に凭れかかり毛布に包まる。クロとウサ子は抱きかかえ、いざ夢の国へ。んじゃ、おやすみ~…

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