勇気を出してみたら
あの時、勇気をださなければ私は何も変わっていなかっただろう
こう君のことが好きだ。
新社会人になったばかりの私、こんこんはニコ生のタイムシフトを見ながらそんなことを思っていた。
気づけばいつもこう君のことを考えてしてしまう。これはもうれっきとした恋という奴だろう。
けれども相手は人気者の生主、私の恋は実るのだろうか、そう思うと不安で仕方なく、自分の気持ちに嘘をついてしまいたくなる。
あぁ苦しい、前にもこんなことあったっけ。
こう君の前に好きになった人は大学の先生だった。先生と生徒、禁断の恋、しかも相手は結婚していた。つまり不倫だ。
しかし、当時の私にはそんな自覚はなくただ先生といる時間が好きで好きで仕方なかった。したことと言えばキスくらいなのだから許して欲しい。
そんな先生とも大学卒業と同時に縁が切れてしまった。先生にとって私はそれ位の存在だったのだろう。そう考えると今まで先生と過ごしてきた時間は何だったのだろうかと虚しく思えてしまった。これから新社会人になる不安に加えて先生のことが重くのしかかり辛く苦しくなった。
そんな時に出会ったのがこう君だった。きっかけはスカイプ凸。
前からちょっと気になっていたので勇気を出してかけてみた。
話してみるとさすが人気生主、年下らしいがトーク慣れをしている。
先生の話をしてリスナーには叩かれたが久しぶりに楽しかった。こう君にだけ思いきって自分の写真を見せたりもした。正直どう思われたのかドキドキだった。
放送終了後すぐにスカイプが来て2人で話した。その時のこう君は放送の時とちょっと違っていて私に気がある様だった。これは写真送って正解だったなぁと思った。
それから何度か2人で話してイチャイチャしている内にこう君のことを好きな気持ちが強くなっていくのが分かった。
もし、こう君と付き合ったら一緒にサッカー見に行ったり、水族館でデートしたり絶対楽しいに決まっている。
やはり私はこう君のことが好きなのだ。
けれども先生の時の様な思いはもうしたくない。期待し過ぎるのは良くないのだ。そう思っているとスカイプが来た。
「こんち、今度さ、あ、会ってみない?」
期待して良かった。
続く
初めての投稿なのでお手柔らかに!
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