出会い
高校1年の期待を胸を弾ませるのは
至極当然のこと
櫻井希春もその一人である。希春―そのまま'きはる'と読むのだが女ではない。歴とした男だ。身長はおおよそ170㎝はある。容姿はアイドルよりはかっこよくはないが悪くもないそこそこ。親はいなく小さい頃から施設で育ったものの特にグレることもなく平々凡々と生きてきた。
高校からは独り暮らしという新たなスタートを切り生活資金を稼ぐ為にバイトを探している最中。
「……はぁ」
大切だからもう一度言おう、
俺は平々凡々と生きてきた。
「う、動くとこいつがどうなってもいいんだな!?」
「……っち、なんのつもりだ」
なんでこんなことに巻き込まれてんの俺!
中年くらいのおっさんにナイフを首に当てられどうすることも出来ない。そんな俺の目の前には俺より小柄な祖女性が立っている。
光に照らされ髪は綺麗な茶髪。黒髪の俺からしたら羨ましい。現状を見ればこのおっさんを捕まえに来た人…警察関係者か?なんて呑気に考えてる場合出はないのはわかってるのだが何もできないんだから仕方ない。
「その一般人を離せ」
「離したら捕まるだろう!」
当たり前だ。つか体制が辛い。なんとかしてほしい。いや待て、女性に助けてもらうのはなんか恥ずかしいぞ。たとえ警察でも俺男だし、
カチャリ
「ん?」
カチャリ?なんだその音は。恐る恐る前を見れば拳銃をこちらに向ける女性
…………
「は、はぃぃい!?」
ちょ、け、拳銃!?俺の今の状況わかる!?ねえ!
「うるせぇ!」
うるせぇじゃねぇよ!あれ見ろよ!銃だぞ銃!
銃刀法はどこいった!
「少年」
「へ?」
「大丈夫だ」
女性にしては少し低い声。でもなんだろう、安心する?…それに、どこか懐かしいような…
パァンッ!
って、撃った!撃ったよ!がばっと後ろに倒れるおっさんに対して俺は無傷。
「ぐあっ!」
おっさんを見れば脳天直撃…は!?脳天!?
でも、生きてる?
「ゴム弾だ。当たれば痛いが死にはしない」
どこから出したのかわからない手錠でおっさんを捕まえる。身長は俺より小さい…でも綺麗な顔立ちだと思う、はい。
「すまなかったな、怪我はないか?」
「大丈夫、です」
こんなことって生まれて初めてだから確信はない。でも、彼女に惹かれたのは否定できない事実だ
小さな小さな恋心
それはいつしか、愛に変わる…?




