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プロローグ
外では雨が降っている…
皆それぞれ、雨宿りしたり、傘を忘れたのかカバンを頭の上にのせ急いで帰路についたりしている…
それを窓から眺めている男が一人、、
その男は、雨が降っているのを確認すると窓を背にして少し歩き、ギシッという音と共にソファーに深く座り込む、男の前には一台のパソコンが置いてある机があり、それを挟んでもうひとつのソファーがあった。
そこには、一人の綺麗な黒髪のスーツを着た女性が座っている。
女性は一言
「ありがとうございました!!」
と言い、頭を一回下げると足早にドアからでていった。
ドアの閉まるバタンという音で部屋には静寂が広がる。
男はボサボサの頭をかきながらネクタイを緩めると同時にため息がでる、、
男の名前は山口 晴人
身長は183で痩せてるわけでもなく太っているわけでもない。
顔はちょっとしたイケメンの分類に入るだろう。
ちなみに年齢は29歳。
晴人は、一息つくと目の前のパソコンを開き自分の事務所のホームページにアクセスした。
ー雨降らせ屋ー