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カッツバルゲルが好き過ぎる人

作者: 輪極 世異優

 どうも、この短編は名前が好きな武器『カッツバルゲル』をメインに語るものです。

 ノリで書いたらちょっと普段と作風が変わったので名前を変えました。


 さて、皆さんは「カッツバルゲル」という武器をご存じだろうか?


 まぁ、御存じの方も多いでしょう。


 全長60~85㎝

 重量1,2~2kg


 数値の上では一般的な刀剣と変わらないように思われるかもしれないが、名前からして世間一般に有名な伝説上の武器などよりもずっと優れたすんばらしい武器であることがよく分かる。


 だから私はこの武器を愛している。


 最初は何らかの物語を読んでいて出てきた武器の一つだったのだが、この名前とデザインを見た時は痺れたよ。


 なんせ、河童のような名前でありながら河童っぽくないデザインだ。


 まぁ、名前に関してはヨーロッパで生まれた武器でドイツ語のkatze(猫)とbalgen(乱闘)が合わさった説もあるらしいけど、15~17世紀の武器だし正確には分からないだろうけれどね。


 河童っぽいけど「猫の乱闘(喧嘩)」を意味する名前と見た目、このギャップが堪らない! なんて美しいんだ!!


 私はカッツバルゲルの虜になった。


 ネット上ではカッツバルゲルの情報やイラストを集めることに精を出し、銃刀法を無視して自分でも鍛造してみた。


 最初こそはカッツバルゲルをインテリアとして室内に飾るだけで満足だったから鋳造だったのだがね。


 だが段々と満足出来なくなり、一つ一つ丁寧に鉄を打つことで鍛造に変えた。


 あぁ……、なんて美しいんだ! この世に存在するあらゆる芸術の全てがカッツバルゲルに劣る。


 私は愛でた。この愛くるしく、雄々しく、美しく、機能性に富んだ武器を!


 そしてある日、カッツバルゲルを実際に使ってみたいと思うようになったんだよ。


 カッツバルゲルは言うまでもなく武器。つまり、何かを斬ったり突いたりという使い方こそが正しい。


 日常生活に使う刃物の代用としても使っていたがそれだけじゃ満足できないのだよ。


 包丁代わりだけでなく、二本合わせて鋏の代わりにも使った。セロテープを切るのにもいちいちカッツバルゲルを使った。


 だけど……、血が足りないのだよ。


 分かるかい? 人を殺すために作られた武器なんだ。人を殺さずして何になるというのだい?


 勿論、私だって最初のうちは動物で我慢したさ。


 適当に自分が持つ山に入り込み、「これはキノコ狩りのついで」「これは正当防衛」と、言い訳をしながら見かけた獣に片っぱしから斬りかかった。


 クマやイノシシともカッツバルゲルを手に接近戦を挑んだけれど、意外と何とかなるものだね。流石はカッツバルゲル!


 でもねぇ……、やっぱり人を殺すことを想定して作られた武器を獣に使うのはどうも違うと思うのだよ。


 でも私は人を殺すことには躊躇いがある。


 じゃあ、どうするか?


 答えは簡単だよ。自分に使えばいいんだ。


 それじゃあ、ここまで付き合ってくれてありがとう。


 私はこれより自分の愛するカッツバルゲルをその身に受けるよ。


 なんせ、カッツバルゲルほど美しい剣をその身に付きたてれば私自身が芸術になれるのだからね。


 さようなら。



 カッツバルゲルを好きな人が一人でも増えると良いですね。

 私はこの武器の名前が大好きなんですよねぇ~♪

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