とても……………筆記試験が厨二病に侵されています……………。
遅くなりました。受験期間中につき、更新は3月までほとんどありません。
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第63回レーディ・クロス国立学園入学テスト
~魔導分野~
問一、すべての属性を答えよ。
問二、魔力を測る道具は何の媒体を使うか。2つ答えよ。
問三、属性を測る道具の何の媒体を使うか。2つ答えよ。
問四、一般的な13歳の魔力量を答えよ。
問五、回復に使える属性をすべて答えよ。ただし特殊なもの(例、創造)などを含まない。
問六、詠唱破棄を使うと、一般的にどういったものが弱くなるか。35字以上50字以内で答えなさい。
問七、詠唱をすると、一般的にどういったものが強くなるか。25字以上30字以内で答えなさい。
問八、使い魔召喚で必要な物を3つ答えなさい。
問九、禁忌召喚をすると死神が現れます。その死神をそのまま使い魔にした人物名を答えなさい。
問十、古代語で「破壊」という言葉を書きなさい。また、その言葉を唱えるとどのようなことが起きるか。「破壊」という言葉を使わないで答えなさい。
問・・・
以下、厨二的知識のオンパレードであり、結城や啓太にはとても簡単なものや、厨二過ぎて思わず目を背けた問題。
~数学分野~
①・・・
小学校低学年レベルの算数が並んでいる。時折、中学一年生、二年生レベルもあるが、それはかなり難しくしている(つもり)らしい。
~古代分野~
大問一、古代語で日記を書きなさい。
大問二、古代語で中級魔術の詠唱を書きなさい。
大問三、歴代勇者様のいずれかを、古代語で名前を書きなさい。ヒント:最近召喚された勇者様の名前は「ユウキ」様です。また、もう一人の勇者「ケイタ」様を書いても構いません。その他の方を書いても正解です。
大問四、問一、古代語の起源を答えなさい。また、古代語の種類を答えなさい。
問二、召喚された勇者様の主な国は。(召喚された勇者様は歴代で二人だけです。)
大問・・・
以下、日本語の問題が並んでいる。「これはペンです」や「あの人はアレンですか? 」と言った英語の教科書チックな問題が中心。漢字で書くとプラス点があるらしい。(ひらがなで良いというお子ちゃま仕様)
~魔導科学分野~
子供のするような実験と厨二的な表現の文章が並んでいる。何故か水素の存在がない理科でかなりのこじつけだった。ヨウ素液はどうやら無いようで、デンプンの存在が半分なくなっていた。
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「なーんて簡単、こりゃまあ厨二」
「算数と魔導科学? だったっけか。あれは相当簡単か。だが、他は………結構分かんないもんだなぁ、いわいる厨二知識が特に、な」
良かった、君は完全には厨二に染まりきっていないみたいだね! あんなエグい問題がわかってたらわかってたで僕の激しいドン引きの対象だったね! ………啓太も僕も大好きないわいる携帯小説系の話には多少の設定のばらつきがあるしね。全部わかんないよね、…………………わかった僕は悔しい、なんか敗北感。
「安心しなよ。次の戦闘試験でうまくいけば問題なく入園出来るし、うまくいかなくても中学二年生程度の数学でもここじゃ主席だしね。……それに、もし無理だったら僕、先生を記憶操作をして啓太を学園に潜り込ませるよ。姫サマもなんかするだろうし」
「過激なのは止めてくれ、な。お願いだから。あと姫サマに何か工作されるぐらいだったら俺は外国に逃走するわ。帝国? にな」
そんなにガタガタブルブル震えなくても僕、流血沙汰「には」しないから、大丈夫だって。……………何人か廃人にしたら、啓太引くかなぁ……………?
でも大丈夫か。だって、数学に至ってはね、さすがに一足す一は? みたいな阿呆な問題はないけど、せいぜいが分数や小数の問題。最後の方にちょこっとマイナスの計算が入っていたり、最後の一問だけ初歩中の初歩の連立方程式があったけど、ね。
きっとああいう問題はこの世界レベルで言うと合格者をできるだけ振り落とす為の苦し紛れの、この年齢では結構無理やり入れた最高ランクの数学かな。………何気なく啓太は数学は苦手じゃないから平気だったみたいだけど、ね。……勉強もできるイケメンって妬ましい。あんな姫サマに慕われるのは鬱陶しいけどリア充妬ましい。
「……じゃー、次の戦闘試験頑張ろうか」
「あぁ、お互いにな」
そう僕は啓太に言うと、啓太は返事をしながら僕の肩を叩く。多分激励。
それからエリアスくんが筆記試験前にくれた学園の地図を広げて会場へ歩き出した。エリアスくんは前から学園の生徒だから簡単に手に入れれたみたいだ。他に途中入園の生徒は居ないみたいだけど、そういうのはくれなかったな。他の人はどうするんだろう。
まぁ、いいや。
そういえば、そのエリアスくん。ギルドでも高ランクのギルド員だ。きっと、戦闘試験で会うだろうね。戦うという意味で。………べ、別に戦ってみたいとかじゃないんだからね!
…………フツメンのツンデレこそ悲しくも虚しくて、男のそういうツンデレこそ需要がない。あってたまるか! だかしかし! 啓太のツンデレは需要がある! 悔しくはない! が! 僕たちフツメンが感じる圧倒的な屈辱感! 圧倒的なる敗北感はどうにもならないのかっ! 否、なるわけがない!
「ど、どうした結城………? ものすごい顔をしてるぞ…………? 」
「イケメンは黙ってろ。僕は今、脳内で激しい屈辱と敗北を味わったんだ、ちょっと放っておいてくれないかな………イケメン妬ましい羨ましい………リア充爆発しないかな…………物 理 的 に 」
「………………最近結城の言動が怖いのは気のせいだよな? 」
震えてる震えてる。隠せてないよ、啓太。
「サアネ。イツモトボクハカワラナイヨ。
ケイタノキノセイジャナイカナ」
「片言?! もう俺怖い」
「もっと怖がれぇぇぇぇ! 」
ふざけてたら通りがかった先生に怒られました、はい。
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