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戦え勇者、そして撲滅せよリア充!  作者: ryure
第二章:異世界のドラゴンは雑魚でした。
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鏡よ鏡、鏡さんってか……鏡に話しかけるって相当イタいよね、アイターー!

 

 ……ギルドにて。


「ドラ……ゴンのう、ろこ~~! 」

「ウン、お願いだからやめてくれないか? そしてイケメンリア充爆発しろ」

「「「(ボソ)リア充爆発しろに激しく同意」」」


 キラキラしたいい笑顔でさっき嬉々として剥いでいたドラゴンの鱗を見ている啓太に「勇者の剣」ギルド内の女の人は釘付け。そして僕を含む非リア充の同志の殺気はものすごい。しかも変装で可愛くしたげたから啓太をさらおうとするショタコンの人の目が危ない。こっち見ないで僕まだ死にたくない。

 それから最後に同意してくれた皆さんにリア充撲滅委員会を結成したいことを伝えたい。出来るもおなら今すぐ作りたい。なんで僕は平凡顔なんだ! そしてなんで啓太はイケメンフェイスなんだっ! 理不尽!


「……さ、行こうか」

「そうです、ね……アドルさんが(ショタコンが狙ってて)危ないです」


 ちなみにちゃんと僕がルーアン、啓太がアドルだとエリアスくんには教えてあげた。このエリアスくんだけどものすごく空気の読める人だから絶対にこの偽名を間違えないよ、すごい。啓太とは大違いだね! あと、ルーアンとアドルは日本で言う「ゆうき」と「ゆき」みたいなまあまあある名前だよ。……僕がまんまなのは気にしない。


 あ、ショタコンが啓太にハアハアして近づいてる……………逃げろ! 逃げてぇぇぇぇぇ!!


「ヒッ…………い、行くよーー! アドル! 早く早く! 」

「……? う……ん」


・・・・

・・・

・・


「はぁ………………エリアス、本当ですね? 」

「はい。何でしたら魔具・『真実を映す鏡』をお持ちしましょうか? 」

「あぁ、頼む」


 二度目のギルドマスター室だな。前より書類は減ってるが、ルレイサルドマスターの顔色の悪さはハンパねぇ。大丈夫か?


「『魔具』に『真実を映す鏡』ねぇ……魔具はともかく、鏡の方は厨二ではないけど白雪姫みたいだね」

「へぇ? 鏡よ鏡、鏡さん、ってか? 」


  真実、ねぇ……。本当に映るんかは知らんがな。

 あ、ちなみにギルドマスターの部屋に着く寸前に変装は解いておいた。知ってる人が少ない方がいい、と結城が言ってたからな。


「そうそれ。考えてみれば僕らは翻訳チートで話してるから本当はもっとカタカナな感じの名前だと思うけどね」

「うわ、テンプレ来たーー! 」


 不敬だが暇なものは暇なんでギルドマスターが目の前に居ても小声で喋ってる。それを見てルレイサルドマスターはまた頭痛がしたのかうなだれた。


 ……なんかわりぃな。だがやめる気は毛頭ない。


「真実を映す…………魔具…………鏡…………。

あ、うん。結構一般的な魔具だね」

「あ、そんなんもわかるもんなのか? 」

「うん。辞書代わりには最適」


 邪神の知識を辞書扱いしていいものなのか……………。まぁ、いいか。





「持って来ました! 」

「おー、お疲れさん」

「ありがとう」


 「真実を映す鏡」は見た目はちょっと豪華な華奢な手鏡。「鏡よ鏡ーー」のはかける鏡だったような気もするけど、まあいいか。


「…………『我望む、この者真実を言いし者か否か……………』」


 ちょっ、この人鏡に話しかけてる! 怖い! 怖いよ!

 で、鏡も反応して光るなーー! 邪神の知識チートで知ってるけど生で見るとドン引きだよ! 怖いよ! 厨二病患者はここです! なになに? 手遅れ? アイターー!


「…………何を一人で百面相しているのですか」

「?! いや、ちょっとね」


 エリアスくんにツッコまれたよ、アイターー!




「……………………ふぅ。確かに本当のようですね」

「つか嘘つく理由がみつからねぇんだが」


 啓太、そんなことを言ったら君の頭の弱さが丸見えだ……ごめん、知能まではチートにならなかったのか………………いや、まぁイケメン憎いじゃん? ちょっとぐらいは貶してもバチは当たらないとは思う……思いたい。


「僕はあるとは思うけどね。デメリットが大きすぎるからむしろやっても損しかないと思うけど」

「ふーん……」


 啓太が感心したみたいに息を吐くと、ルレイサルドマスターはまた溜め息をついた。


「そう言えば何ですがね、ユウキさん、ケイタさん。

何でも、ユウキさんは異世界から召還された『勇者』だって言うじゃありませんか。聞いていませんよ?

それに、キリアナ姫からあなた方に依頼もきていますし」

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