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3話目 適正・選考試験週間【初日の朝と五月晴】

今回から少しのシリーズを書きます。


今回は初日の話です。

初めての試みですが、巧以外の視点で書いて見ました。

「・・・とうとう始まってしまった・・・」


こうしてオレこと、天原隼十は目覚めた。大丈夫!入学して、奇跡的に護に会えたことでまともな勉強を続けられた。

 そう、今日からとうとう適正選考試験ンス週間ウィークリーが始まる。


「あれ?メールが来ている・・・」


 朝、そこそこ早く起きたオレには、家を出る時間まで余裕があるので、そのメールを見ることにした。

 今までの勉強で護と巧のメアドはゲットしているので、その2人かも知れないという微かな期待を抱いて、俺はメールを見た。期待通りといえば期待通りだったのかも知れない・・・・・・

 とにかく、2通来ていた。内容は・・・


 護より『今日から大変になることが予想されるけど、一生懸命頑張ろうね!!』


 巧より『勉強できた?せめて名前を書き間違えないようにしろよ!』


 いや~ やっぱ護は優しいね。とオレは心の中で、護はという所にアクセントを付けた。理由は至極簡単だ。なんせ巧の奴は、完璧に俺の事を馬鹿にしてるからな・・・


「よ~し! 見てろよ!巧。」


こうしてオレは朝っぱらから決意を固めていた。 と同時に護には感謝のメール、巧には死ね!とそれぞれ送っといた。


「さ~て、そろそろ行くかな?」


オレの家は創見高校から多少離れているので、他の人より早く家を出る ということになる。


「巧の反応が楽しみだな」


こんなちっぽけな理由で学校に早く行きたいと思える事を知ることが出来た・・・・・・


「いってきます」


こうしてオレは家を出て、学校せんじょうへと向かった。――――――――――――






一方、隼十がメールを送った頃。

「マ~モ~ル~。何か喋れよ~」


「・・・・・・・・・」


「まぁ、今日は大変そうだけど頑張れよ・・・・・・・・・・と海馬巧は、若干の見下し気分で語った」


「・・・・・・・・・」


この2人は、朝の登校が早く、今は並んで歩いている最中なのだが、護は勉強に集中してて、巧はそんな状況に耐え切れず、飽きていた・・・


「おっと 隼十君からメールだ。

え~っと?」


この2人は既に同時に隼人にメールを送っていたので返信が来ることは、分かったいた。


「『その通り!オレはめちゃくちゃ大変だけど頑張るよ!

この数週間の勉強アリガトね!』か、取り合えず、どういたしましてって送ろうかな?」


そう言って、護はメールの返信を打ち始めた。

ところが巧は明らかに不機嫌になっていた。


「どうしたの?コウ」


「何でお前は、隼十の奴なんかのメールは直に気づいて、俺の言葉には気づかないんだ?」


この言葉の中に僕は、歓びを覚えた。何故かって?それはコウがこの数週間の間に明らかに変化してるからだ。

その変化とは、最初『天原』って呼んでいたのを『隼十』って呼んでるから。・・・・・・やっと巧が僕以外の人に馴染めてこれたね。


「ふふふ」


そんな事を考えていると、つい笑ってしまう。


「何が可笑しい?」


「綺麗な天気だな~って思ってね」


「ああ・・・・・・そうだな」


護の言うとおりだ。空には雲一つ無く、爽やかな五月晴だった。――――――――――――





こちらは同じ時間のアリス。もうじき家を出ようとしている・・・・・・・・・所がアリスの携帯に今日の2人のすれ違いから発展していく騒動の始まりを告げるメールが・・・受信された。


「あれ?・・・なにこれ!?」


気になりながらもその電話を携帯して、家を出て行った――――――――――――




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