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090●黙秘の前に

「ジョン・スミスさん。ご同行願います。」

「ふん、ICPAか。確かに条約加盟国での宿泊だが、容疑は何だ?」

「殺人教唆を含め、容疑は多岐に渡ります。」

「立件できるのか?」

「ジン・タカミヤから、メッセージを預かっています。‘直接会えませんが、約束を果たします’、とのことです。」


スミスは一瞬、顔をしかめたが、立ち上がり上着を羽織った。

「弁護士が来るまで、黙秘する。」

その言葉が終わるか終わらないかのうちに、

窓ガラスが鈍い音を立て、一発の銃弾がスミスの頭部を正確に貫いた。


ブリッツは3km先の狙撃地点から、

例によって、何事もなかったかのように立ち去った。



「は~い、今日の授業は国際連盟、国際連合、国際連帯連合についてです。」

そう言って先生は、生徒たちの情報端末に資料を映し出す。

自宅で、教室で、それぞれがそれらを元にディスカッションを始める。

資料には、以下のような※注がついている。


※1:国際連帯連合International Solidarity Union (ISU)

※2:国際連帯連合警察機構International Coalition Police Authority


世界の平和維持、格差の是正、市民としての責任について、

若く熱い討論が始まった。


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