制定者
「やべ、ちょっと制度設計ミスったかも。」
中学1年も半分が過ぎたとき、父はそう言った。
全部満点だったのではない。数教科が満点を取り、他が60点ギリギリだったのだ。
「まあ、完璧目指したら全部うまくいかなくなるよね、それにしても国語と英語が満点って、大したもんだ。」
そして制度は変更されることになった。
60点から段階的にレート設定を変えられた
60〜70点は4円
70〜80点は4.2円
80〜90点は4.4円
90〜100点は4.5円
いままでの点数はエクセルにまとめてあるのでこれをもとに夏のボーナスがもらえるとのこと。
文句はないね。
父は勉強が好きだ。
いつも何か新しいことをしているし、何でも知っている。
僕は今のところはあんまり勉強は好きではないけど、父が言うにはそれは楽しいと思えるようになるまでの前提知識が足りないからとりあえず、批判をしたがっているだけだろうと母に話していた。
道にある石碑を原文で読むことができ、その時代の出来事と、今いる場所がどんなところだったのかを説明し、道祖神が目に入れば有名な俳句を唄い、電柱をみればこの電気はどこからきて、どういうふうにつくられてるのかを話してくれる。そして、外国人に道を聞かれたら英語で説明し、その観光客がどんな国から来て、そこにはどんな景色があるのかを僕に教えてくれるように交渉し通訳してくれる。
母もよく言っているが、父は変な人だ。




