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パルプトランスレーション  作者: ヘルべチカベチベチ
シーズン1『狒々』
6/9

2.ゲットバック・チリホはヴェールの中に包まれた

 週日の3時の過ぎ、チリホは店の6個入り小籠包を独り身で食べている。友達のキシング・タスコはバイト戦士であり、週日の3時の過ぎは彼女にとってちょうどその時だ。よってチリホは独り身で小籠包を噛んでいる。何かしらも考えていない。大きな口。チリホの瞳が空を泳いで、これを他人から見たときに、ゲットバック・チリホはヴェールの中に包まれた。

 食べ終わりのチリホ。できたゴミは辺りのゴミ箱へ投げる。それから彼女はどうなってしまうのか。群衆に入り消失して……。

「うあー。バイトは体に堪えるわー。」

 コーヒーショップの裏から出でる少女あり。そしてそれを待ち構える別の少女の影あり。

「タスコ。もう遊べる?」

「うをいっ。びっくりさせるね。でも私は終わりばかりだ。」

「終わりなら遊べる。」

「そうとはならない。ああ、だが私の家に来るのならば止めないけど。」

「さあ今行こう! 行こうタスコ!」

 チリホがタスコの背中を押し込むと速度が微増……。

冷たいコンクリートアパート36階部、玄関が二人共を吸い込んで鍵が回される。

「はは。まるで似たような新居だ。」

「生活水準が依然上がりも下がりもだから。私はシャワーだい。」

 浴室から水のドロップ音が聞こえている。チリホは一人で部屋に残された。勝手に歩いて回る。

「固いイス。」「落ちたる抜け毛は捨ててあげる。」「コンセント連結が危な。」「わー。ここの冷蔵庫はビールしかない真緑。」

 着替えたタスコがシャワーからタオルを携えて。

「んー? まあビールは競争力のある価格だから。スタック向きの飲料だよ。そこから1つ渡しておくれ。」

「へい。突出して冷えた一つ。」

 チリホの手からタスコの手にビールが受け継がれる。タスコの握る手には意志が入っていて固い。

「くはー。リザレクション!」

「モチモチモチ。」

「えっとチリホ。それは一体何を食べて?」

「小籠包! 6個入り!」

「6個すべてが変だが……。それはいつに買った小籠包ですか?」

「??」

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― 新着の感想 ―
小籠包含む飲茶は少し怪しいくらいの店が旨い。いやもちろん、日本の話。チリホの胃は。ちゅーかチリホ胃あるんかな。
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