2.ゲットバック・チリホはヴェールの中に包まれた
週日の3時の過ぎ、チリホは店の6個入り小籠包を独り身で食べている。友達のキシング・タスコはバイト戦士であり、週日の3時の過ぎは彼女にとってちょうどその時だ。よってチリホは独り身で小籠包を噛んでいる。何かしらも考えていない。大きな口。チリホの瞳が空を泳いで、これを他人から見たときに、ゲットバック・チリホはヴェールの中に包まれた。
食べ終わりのチリホ。できたゴミは辺りのゴミ箱へ投げる。それから彼女はどうなってしまうのか。群衆に入り消失して……。
「うあー。バイトは体に堪えるわー。」
コーヒーショップの裏から出でる少女あり。そしてそれを待ち構える別の少女の影あり。
「タスコ。もう遊べる?」
「うをいっ。びっくりさせるね。でも私は終わりばかりだ。」
「終わりなら遊べる。」
「そうとはならない。ああ、だが私の家に来るのならば止めないけど。」
「さあ今行こう! 行こうタスコ!」
チリホがタスコの背中を押し込むと速度が微増……。
冷たいコンクリートアパート36階部、玄関が二人共を吸い込んで鍵が回される。
「はは。まるで似たような新居だ。」
「生活水準が依然上がりも下がりもだから。私はシャワーだい。」
浴室から水のドロップ音が聞こえている。チリホは一人で部屋に残された。勝手に歩いて回る。
「固いイス。」「落ちたる抜け毛は捨ててあげる。」「コンセント連結が危な。」「わー。ここの冷蔵庫はビールしかない真緑。」
着替えたタスコがシャワーからタオルを携えて。
「んー? まあビールは競争力のある価格だから。スタック向きの飲料だよ。そこから1つ渡しておくれ。」
「へい。突出して冷えた一つ。」
チリホの手からタスコの手にビールが受け継がれる。タスコの握る手には意志が入っていて固い。
「くはー。リザレクション!」
「モチモチモチ。」
「えっとチリホ。それは一体何を食べて?」
「小籠包! 6個入り!」
「6個すべてが変だが……。それはいつに買った小籠包ですか?」
「??」