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パルプトランスレーション  作者: ヘルべチカベチベチ
シーズン0『Don’t call me PROTOTYPE』
3/9

3.もう一度やって全てが決する

「ズルをした! チリホがチートを使用した!」

「タスコちゃ~ん。メテオ判定は現に実装された挙動ですけどな~?」

「もう一度! もう一度やって全てが決する!」

「ふふふ。チリホが全てを破壊するんやぞ?」

 私の家に帰宅したあとからずっと二人でスマブラを遊んでいる。時限は7分、アイテム無、3つのストック、ステージを通常大会レギュレーションと同じくするマジの戦。私は2時間、チリホに負けを重ね続けていた。一度きりも勝ちを重ねることがなくして……。

 私は次の願いを込めてビール缶を傾ける。今までの敗北が洗浄される心地だ。

「もうっ。タスコはビールを飲むために負けるのよ。」

「私のは酔拳だ! さらなる飲酒でさらなる強化!」

「貴様、香港映画の世代じゃないでしょう。」

「香港映画の世代じゃないが、香港映画ジェネレーションのジョークを浴びて育ちました。さて、戦いが始まる!」

 タップタップタップタップ……。

「ぬあー、私は何回目の敗北!」

「あはは。そのPKファイア連投は容易な戦略だ。タスコちゃんの脳に含んだアルコールでよく燃えていたみたいだね。」

「次! ちょっと待って! ビールを空にした。」

「それならチリホのアイスクリームも願い!」

 少しの間の小さな休戦。そして再度の戦が始まり、どちらか一方が飲食を空かすとまた小さな休戦。そのようにして私は負けを重ね続け、夜が更け、アルコールが回りで眠りに就いた。チリホの声がする。

「タスコ。もしかしたら明日でバイトに行く?」

 耳と目と、加えて心をシャッと閉じる。夢は浅瀬に、飲み過ぎたビールの波に手足を運ばれている。夢の中でもチリホが姿を現している。あのうざいマネージャーをこらしめている。行く行くやるのだ。そして観戦中、私の目の前は次第に光を点けて広がっていく……。私のすぐ近くには目を閉じたチリホが静かに睡眠呼吸。

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