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私を迎えにいく話。

夜行性の太陽

私は車を走らせる。

車自体には特別興味がないので走れればいい。

大事なことは車内で聴く音楽だ。


夏の暑い日はオフスプリングが良い、窓を開けるとカラリとした風が吹き込んでくる。

梅雨のジメジメした日はニルバーナがとても合う。ただし陰鬱になりすぎるのだけ注意が必要だが。

そして冬の寒い日は冷たさのある北欧メタルだろう。寒々しい音とリンクして途端にミュージックビデオの中にでもいるような気持ちになる。

そしてどの季節も深夜はマルーン5のファーストアルバムだ。甘い音に浸りながら田舎道をドライブする。


夜の闇は私に優しい。

世界と私の境界線を薄めてくれる、そんな気がする。夜だけは私を否定しない。


申し訳程度の明るさで立っている街灯。


たまに遭遇するコンビニエンスストアはまるでセーブポイントだ。車止めに座ってコーヒーを飲む。

この時間は田舎のヤンキーすらいない。

この世界で1人のような気持ちがすると同時に気だるそうなコンビニ店員の温度を感じ、心が穏やかになる。まるでやっと目が開いていくような感覚。

昔こういう瞬間だけは幸せに近い感情だった。

今は概ねずっと幸せ。この日々を経て今幸せに暮らせてるんだなと思うと感慨深い。

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