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六年一組の事件  作者: 包丁
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第十三話 半ケツ賢者マリモリ様

「まだ証拠がないから言えないよ・・・ところで今度の日曜日、隣町に半ケツ賢者マリモリ様がくるんだってね。椅子を振り回しながら、みんなで気持ち悪い目つきで見に行こうよ」

「いいけど・・・犯人は?」

いったいマサコプターは何を考えてるんだろ・・・どんな欲望が渦巻いているんだろう?

そして日曜日。

あたし達は椅子を背負って、バスに無理やり乗って隣町の劇場にやってきた。

劇場の周りは広くて、キャッチボールや殴り合いをしてる人がいる。

そのうえで、あたし達が椅子を振り回すスペースが十分にある。

広いところで椅子を振り回せるのっていいなぁ。

「おっと、みんな椅子を振り回すのを辞めて僕の話を聞いてほしい」

マサコプターがしゃしゃりでた。

「むしろあたしの話を聞いてほしい」

どっこいそうはさせません。

「ゆり、なんか話があるの?」

「とっておきの怖い話があるのよ」

「それ、今必要か!?」

「絶対笑えるから」

「怖い話なんだろ!?笑えるの?」

「興味あるな。ぜひ、聞きたいな」

「あのね・・・」

「黙れ!」

マサコプターは静かな口調で言った。

「どっちだよ!?聞きたいのか、聞きたくないのか」

「とにかく、僕の話を聞いてほしい」

「マサコプターの話を?どういう体勢できけばいいの?」

「それはゆり。こういう体勢にきまってるじゃない」

そう言うと、電柱に衝突したみたいな体勢を佳代がとった。

「あたしはこうだと思うな」

周囲の住宅地域に爆音を響かせたみたいな体勢をとるあたし。

「体勢とかどうでもいいよ!普通に話しを聞けよ!」

いい加減、イラついた様子の模酢。

「そうだ!今は体勢の話じゃないだろう!ラーメンの話じゃないか!」

ゲロがかわいくウィンクして見せた。

「それも違う!もう話が進まないじゃない!マサコプター話をして」

模酢が突っ込みつつ、マサコプターに言った。

「僕たち、ここにくるって言ったろ。例のコックさん、また僕達を落としいれようとやってくると思うんだ。半ケツ賢者マリモリ様のファンに混じってね。もしくは半ケツに混じってね」

「えっ!?半ケツに混じる!」

「そこはどうでもいいだろ!例のコックさんが来るんだよ!」

模酢は、眉間にしわを寄せて。

「ってことは・・・コックさんはあたし達のクラスの誰かってこと?」

マサコプターはうなずいたあと、首を横に振って

「アッハッハ、イッヒッヒ」

ブッ飛んだ目で笑い声を上げた。

「どっちだ!!それに怖いよ!」

こないだマサコプターが、半ケツ賢者マリモリ様を見に行こうってクラスにの皆がいるところで言ったのはそういうわけだったのね。

「いったい誰なの?」

「お前だ!」

マサコプターはゆりを指差した。

「私だったのか・・・ごめん」

「ゆりは違うでしょ!あっさり認めちゃったよ!」

「まだ、教えないよ。捕まえて火あぶりしてからのお楽しみ」

「拷問する気満々かよ!」

「火あぶりされるのは佳代」

「私・・・やるだけやってみる」

「なんで挑戦しようとしてるの!?そんなところで挑戦心、出さなくていいよ!」

「とにかく今は秘密」

マサコプターは教えてくれない。

勿体つけて!

「そこいらの土砂に隠れて怪しい人物を探そう!そいつが何かしでかしたら、いきなり鉄製ハンマー(長さ31センチ)で頭を一回殴ってみんなで捕まえるんだ」


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