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六年一組の事件  作者: 包丁
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第十一話 小悪魔的な黒のブラジャー

椅子に乗ったヤツはピンクのトレーナーにフリフリのついた短パン。

頭にはコックさんがかぶる帽子をつけている。

完全に変態。

すばやく顔を左右に振ったり、止まったりして顔がわからない。

「サンバのリズムに合わせて」

そこへ、メジャー5年目のキャンプに入ったような顔してゲロがやってきた。

手にはなにか乗用車みたいな細長い物を持っている。

それを見たとたん菊山がゲロ飛びついた!

「お前が犯人か」

「俺はカステラだ!!」

袋の中身が国土の約4分の1にちらばった。

食肉、そして乗用車みたにに見えたのは郷土料理「テンボランス」だった。

テンボランスは汚い田舎の郷土料理で有名。

食べられません。

「テンボランスは焼いた白身魚の身を若きアスリートがすりつぶして、みそと合わせ、だし汁で割ってご飯にかける完成された料理。」

菊山は落ちていた食肉など約8トンを真っ二つにおった。

「何しやがる明日の俺たちの朝食だぞ」

「俺の頭にくっついていたフードプロセッサー返してくださいよ」

菊山は2003年の前回調査より土砂に突っ込んだような顔で、ゲロを睨んだ。

「おまえの頭にくっついているフードプロセッサー?なんだよソレ?」

ゲロは目を白青させた。

それが綺麗で楽しいよ。

「さてはフードプロセッサーが欲しいんじゃなくて公園でのことをうらんで、嫌がらせしてるんだな!そう言えば真横のランドセルにコンソメにクリームを混ぜたソースをかけて、なおかつ野菜のぶつぎりをかけた物を入れたんだってな」

真横ったらみんなに言いふらしてるのかしら?

内容を聞いていないとして、コメントを避けたいけどムカツク!

菊山は繁殖力が強く、在来魚の稚魚などを食べそうな顔で。

「お前らは悪魔か!お前らには人の血が通っているのかい!血なのか人なのか?」

「キレちまったよ・・・キレちまった」

ゲロはついにキレちまったようだ。

ゲロのこの言葉に完全に頭に血がのぼった菊山は、いきなり知らないおじさん頭にひざげりをした!

倒れた知らないおじさんにゲロがサッカーボールをけるみたいに、交互に手加減せず頭をけったりした!

「畜生!俺はこんなことをしてやるぜ」

清楚な白や小悪魔的な黒のブラジャーを付けた知らないおじさんに、菊山は幾度となく不当に圧力をかけた。

「野郎!倍にして返すぜ!」

とゲロは知らないおじさんに130メートルを超える大ジャンプを披露した。

「付かず離れず一定の間合いで菊山を助けるぞ!」

菊山の仲間達が、付かず離れず一定の間合いで、「ストレスの流れのように」などを朗読した。

いくら知らないおじさんって言ったってこれじゃ殺されちゃう!

あたしは、椅子を振り回した。

すると周りにいた人たちが、私を止めに入ってくれたのでどうにか収まったんだけど知らないおじさんは、知らないおばさんになっちゃった。

あたしはパパとママに、ある時は初球からスイングする積極性のある一番バッターのように、あるときはユーモラスな語りを交えながらに・・・専用の水槽に入れらた。

そう言うわけで今後のパトロールは禁止されちゃった。

翌日、学校に行くと模酢と佳代が駆け寄ってきた。

臭いなあ。

「どうして親にあたし達の秘密を話しちゃったの!」

どうやらうちの親がみんなの親に電話したみたい。

あたしの家には電話がある、すごいだろ。

「あたし、親に朝からブルペンで20億8000球を投げこまされたんだから!」

佳代、肩は大丈夫・・・。

「これには深い事情があるのよ。嘘だけど」

あたしは昨日起こったことを詳しく、フィクション八割で二人に話した。

二人は。

「きっとコンソメにクリームを混ぜたソースをかけたヤツよ!」

「ゆりが犯人捕まえてくれれば全部丸く収まったのに・・・役立たず」

そんな言い方ってある?

「しょうがないじゃない、ゆりはウミガメだもの」

って強い口調で佳代が言った。

あたしってウミガメだったの!?

「意味がわからないよ」

「どうしたんだ?」

ゲロとマサコプターがやってきた。

「ゆりはウミガメって話をしてたの」

「俺も昔ウミガメかなって思ってゆりの脳の形を分析した結果、全体的な特徴はウミガメに近いけど、独創的な活動などに必要な部分は、ウミガメより発達していたことがわかったんだよ」

ほらぁね。

あたしはウミガメなんかじゃないのよ。

「調べたのかよ!?見た目でわかれよ、ウミガメと人間の違いくらい!」

「じゃあ、あたしは何カメなのよ!」

あたしが頭を抱えて叫んだところでチャイムがなった。


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