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第8話 痛みレベル:★★★★★★★★★★

【痛み、苦しみレベル】

表現方法:★☆☆☆☆


【目安】

★1=深爪、引っかき傷

★2=歯が染みる(虫歯C2レベル)、どこかに体をぶつけた、風邪

★3=虫歯(虫歯C3レベル)、捻挫、骨のヒビ、インフルエンザ、乗り物酔い

★4=骨折、麻酔無しの縫合、骨を折りながら殴る、帯状疱疹、バット折失敗

★5=新型コロナ、全身麻酔が切れた手術後、ギックリ腰、金的攻撃

【8/19(月)削り】


 一筋の汚い涙が流れた――


 手を組み合わせ、祈りのポーズで爪が肌に食い込む程に握る。

 一体何年振りだろうか?

 歯医者で涙を流したのは?


 もちろん『子供みたいに大声でワーワー泣いた』なんて無様は晒していない。

 麻酔の痛さから、覚悟レベルを自分が知る限り近年最大級の痛みであった、ギックリ腰レベルに急遽引き上げたが、それでも覚悟が追い付かない。

 もしこれが拷問なら俺は何でも喋るよ!?


「松岡さん、治療としてできるのはココまでです。後は内科に行って点滴を打ってもらってください。抗生物質で抑え込まないと、これ以上の手出しができません。血液中の抗生物質濃度を上げて対処するんですが、錠剤では追いつきませんし、ここには点滴設備がありませんので、内科でしてもらうのが一番手っ取り早いです」


は、ははひはひは(わ、わかりました)……」


 現在11:30。

 内科の午前受け付けには間に合わない。

 俺は午後の受付開始である15:30になるまで、星10の痛みに耐えながら時間の経過を待った。

 頼みのVtuberによる痛みの誤魔化しも効果無い。


 俺は家の柱をブン殴った。

 痛みが散るかと思ったのだ。

 今思えば狂っている行動だが、痛みを痛みで誤魔化す限度など当に超えている今、そんな事をやっても歯と拳が痛いだけだった――

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