第26話 痛みレベル:★半分
【痛み、苦しみレベル】
表現方法:★☆☆☆☆
【目安】
★1=深爪、引っかき傷
★2=歯が染みる(虫歯C2レベル)、どこかに体をぶつけた、風邪
★3=虫歯(虫歯C3レベル)、捻挫、骨のヒビ、インフルエンザ、乗り物酔い
★4=骨折、麻酔無しの縫合、骨を折りながら殴る、帯状疱疹、バット折失敗
★5=新型コロナ、全身麻酔が切れた手術後、ギックリ腰、金的攻撃
【10/9(水) 歯医者】
抜歯痕確認の為に歯医者へいく。
恐らくコレが最後となるであろう。
この歯が抜けた痕は穴が開いており、食事をすると、どうしても食べた物が入り込む。
口をゆすげば簡単に取れるが、やはり傷口なだけあって、噛むと痛みが走る。
とは言っても、今回の異次元極めた痛みレベルを知る者としては、単なる違和感にすぎぬわ!
「それでは確認しますね」
「は、はい……」
「……塞がってきていますね。骨が丸見えと言う事も無さそうです」
(……骨!? それって頭蓋骨ってこと!?)
歯を抜くと骨が丸見えになるのか、と思ったが、良く考えればそれも当たり前。
髑髏の模型も、ホラーゲームのアンデッドも、火葬場で見た残った骨にも、頭蓋骨と歯はくっ付いていた。
ただ、やはり骨が見える可能性があったのは衝撃の言葉であった。
「どうですか? 痛みはありますか?」
「食べ物を噛むと少し……。普段は大丈夫です」
「それなら痛み止めを出しておきます。異変を感じたら来てください。恐らく大丈夫だとは思いますがアレ程の症状でしたのでね」
「わ、わかりました」
抜歯痕を消毒して治療は終わった。
治療椅子に座って2分も経過していないが、今までを思うと万感の思いだ。
ようやく……ようやく終わったのだ――