表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/28

第25話 痛みレベル:★☆☆☆☆

【痛み、苦しみレベル】

表現方法:★☆☆☆☆


【目安】

★1=深爪、引っかき傷

★2=歯が染みる(虫歯C2レベル)、どこかに体をぶつけた、風邪

★3=虫歯(虫歯C3レベル)、捻挫、骨のヒビ、インフルエンザ、乗り物酔い

★4=骨折、麻酔無しの縫合、骨を折りながら殴る、帯状疱疹、バット折失敗

★5=新型コロナ、全身麻酔が切れた手術後、ギックリ腰、金的攻撃

【10/2(水) 歯医者/さらば永久歯】


「問題なさそうですね。それでは抜きましょうか」


「は、はい……」


「それでは麻酔をしますのでちょっと痛いかもしれません」


「はい!」


 良かった。

 麻酔不足では無かった!


 ただし、麻酔は少し痛かった。

 針を刺す痛みは無かったが、麻酔薬の注入は、即ち歯の根元の圧迫であり、歯周炎の再現と同義。

 とは言っても、あの激烈な痛みに比べれば些細なモノで、あの地獄の痛みに耐えてきた()にとって(ヘソ)が茶を沸かすレベルよ!

 フハハハハ!!


「では抜きます。痛かったら言ってください」


「は、はい……!」


 ペンチか何かの抜歯道具が私の歯を掴む。

 グラグラと揺すると同時に、内部でミシミシ、ミリミリと音が聞こえる。

 相当苦戦しているのか、すっぽ抜けて別の歯に抜歯器具が当たるが、まあいい。

 親知らずを抜いた時は、短時間だった気がするが、歯並びの悪い場所だけに難易度が高いのだろう。

 この程度、どうって事ない。

 私は長期戦を覚悟して瞑想する――


「はい、抜けました」


 えっ!?

 抜けたの!?

 全然感触が無かった!!


「暫く違和感があるでしょうが、歯が抜けた歯茎は自然に塞がります。炎症防止のために抗生物質と痛み止めをお渡ししますので、それを飲んでもらうのと、何か異変があれば直接来てください」


「はい」


 舌で抜けた歯の周辺を触ると、ポッカリと穴が開いている。

 抜けた歯が治療テーブルに置かれており、血だらけの歯だった。

 親知らず以外の永久歯を抜くのは初めだが、一抹の寂しさが残る。


 アバヨ永久歯!

 できれば私が死んで火葬される時まで一緒に居たかったが、どうやらココで別々の道を歩む様だ。

 お前とは長い付き合いで、歯並びが悪いばっかりに苦労させられたが、これでお別れと思うと寂しいけど、今回の小説13,160字分の価値はあったゼ――


「では、ガーゼを暫く噛んでいて下さい。止血です。目安は30分ですが、暫く出血は続くと思います。一週間後、抜歯後の確認をしますので、もう一度来てください」


ははひはひは(わかりました)


 実はこの文章を書いているのは抜歯2時間後なのだが、出血は止まらない。

 大流血ではないが、何回ガーゼを交換しても血が付着する。

 親知らずを抜いた時は、こんな感じだったっけ?

 大丈夫だろうか?


 あと、今日こそ、この小説(?)を投稿するつもりだったのに、またお預けだ。

 私は一週間後を待つ事にした――

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ