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第22話 痛みレベル:☆☆☆☆☆

【痛み、苦しみレベル】

表現方法:★☆☆☆☆


【目安】

★1=深爪、引っかき傷

★2=歯が染みる(虫歯C2レベル)、どこかに体をぶつけた、風邪

★3=虫歯(虫歯C3レベル)、捻挫、骨のヒビ、インフルエンザ、乗り物酔い

★4=骨折、麻酔無しの縫合、骨を折りながら殴る、帯状疱疹、バット折失敗

★5=新型コロナ、全身麻酔が切れた手術後、ギックリ腰、金的攻撃

【9/4(水) かかりつけ歯医者】


 しばらく経過した9/4。

 私はかかりつけの歯医者に総合病院での報告書を持って受診した。


 治療席に座りつつ先生が来るのを待つ。


「松岡さん、お待たせしました」


「はい、お願いします」


「……」


「……? あの……?」


 先生が私の顔をジッと見る。

 何だ……?

 何かマズイのか?


「あぁごめんね。あの時は本当に酷い状態だったからね。顔は腫れて黒ずんでいたし、今の顔を見て安心しました」


 黒ずんでいたのか。

 それは知らなかった。

 蜂窩織炎を調べた時『肌が赤くなる』とは知っていたが、黒ずんでいたとは。

 照明や状況によるのかも知れないが、本当に酷かったのだと改めて認識した。


「さて、報告書は読みました。抜歯とありますが、今現在で生活に問題ないなら、抜歯は今は止めておきましょう」


「えっ?」


 私は今日の抜歯を楽しみにしてきたのに、とんだ肩透かしだ。

 抜歯を楽しみ、と言うのも信じ難い表現かもしれないが、もう二度とあの痛みは経験したくない。

 それ程までの痛みであり、これ以上の痛みがあるとすれば、もう末期ガンしか思いつかない。

 だから例え永久歯であろうとも、抜く覚悟は完了してのに――


 あと、抜歯の感想を記載して、この小説(?)を投稿する気だったのに――


「今、この歯の周囲は回復中なので、ここに麻酔入れて歯を抜くと、また炎症が起きる可能性があります。まだ切開した痕も残っていますからね。なので、一旦の回復を待って改めて抜く事にしましょう。一ヵ月後が目安ですね。その間に異常がでたら、電話も必要ないので、直接来てください」


 先生の話は分かりやすかったし、全くもって異論は無い。

 また炎症が起きるなんて冗談ではない。


「わ、わかりました! では一か月後で……」


 抜歯の覚悟が空回りとなったが、あの炎症の痛みの再発の可能性を防ぐのは最優先だ。

 私は残りの歯の清掃と点検を受けて今日は終わった。


「3820円のお返しです」


「はい。……なにッ!?」


 私は1000円札のお釣りに新紙幣がある事に気が付いた。

 新紙幣が発行されて2ヵ月間、見た事が無いとX(旧Twitter)で昨日呟いたばかりだったのに――


 新紙幣は今回の話とは限りなく無関係だが、新紙幣に心動かされる位に回復していると思って頂ければ幸いである。


 それより、これは吉凶どうなるのか?

 抜歯が10月までお預けとなったまま、新紙幣をまじまじと見ながら歯科医院を後にした――

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