今日も君に〇される
初投稿です。大目にみてください。誤字脱字などありましたら指摘してください。
「今日も…いいですか?」
そんな言葉に俺は少し考えた後に「わかった。待ってる。」と返事を返した。
ありがとう。そんな彼女の言葉を聞き俺は帰路に就いた。彼女が来るのはきっと夜だろう。俺はそれまでに準備を済ませる。
今は学校帰り。制服着ているから着替えをしなくてはいけない。本当ならばそんなこと気にせずに入れたらいいのだが、そうともいかないため仕方ない。
「そろそろか。」
時間を確認する。午後の8時。いつも彼女が来るじかんだ。正直この時間に一人で女性が出歩くのはどうかと思うが仕方ない。そんなことを考えているとガチャっと鍵が開けられる音がした。
「お邪魔します。」
「いらっしゃい。とりあえずごはん食べるか?」
その呼びかけに彼女はありがとうと感謝をして家に上がる。いつもながら、彼女の一挙手一投足がきれいだ。そんな風に彼女を見ていると、「どうかしましたか?」という声が聞こえた。
「いや、いつもながら見とれていただけだ。」
少し言葉を交わしリビングに行く。
「少し準備するから、すわってまっててくれ。」
そして、晩御飯の準備をする。
今日はカルボナーラにした。パスタを茹でる。次にフライパンで厚切りのベーコンを焼く。色を付けている間にボウルに卵、チーズ、コンソメを少しと塩胡椒を入れよく混ぜる。
ベーコンに色が付いたら、フライパンに牛乳、生クリームを入れ、沸騰しないように気を付けながら温める。そしてそこにゆであがったパスタと先ほどかき混ぜていたものをいれる。手早く混ぜ合わせたら、カルボナーラの完成である。
「どうぞ、カルボナーラだ」
そう言って彼女にカルボナーラを出す。彼女は何も言わずにフォークで麺を巻き取り食べる。俺はそれを眺めている。おいしいとも何も言わずに黙々と食べている。
「ご馳走様でした。」
お粗末様。そう言って食器を下げる。食器を洗っているときにふと彼女のほうを見る。彼女は、スマホを見るわけでもなくただソファーに座りじっとしている。いつもの彼女だ。
趣味という趣味もなく自分をあまり表に出さない。でも俺はそんな彼女が好きだった。彼女がいるから俺は生きていける。これは、きっと彼女もそうだろう。そんなことを考えているうちに、食器を洗い終わった。
そして、俺は彼女の隣に座った。
「そろそろ限界か?」
俺は彼女に問いかけた。彼女を見ると少し息が荒い。顔も赤くなっている。本当に限界のようだ。
「はい、もう我慢できそうにないです。」
彼女はそう言って俺を床に押し倒す。そしてゆっくりと彼女は俺の腹に包丁を刺した。
痛い。焼けるような痛みがじっくりと俺を犯していく。
「痛いですか?痛いですよね?もっと、もっと!!」
そういう彼女の顔は恍惚の笑みを浮かべていた。彼女は包丁を抜くと、何度も何度も包丁を刺し続けた。俺は声にならない声を上げる。自分がどんどん死に近づいている。床には血が広がる。俺は自分が死に近づいていくたびに、興奮していた。俺もまた苦しみながらも恍惚な笑みを浮かべる。
「愛していますよ。これからもずっと。」
彼女にそう言われた。俺は血に濡れた手で彼女の頬を撫でた。
「おれ…も、あ…して…る」
そう言って俺は死んだ。そして…
目を覚ました。俺は時間を見る。午後の11時。死んでから1時間。俺の体は負傷もなく床に広がっていた血もきれいになくなっていた。
「起きたんですね。今日もありがとうございました。」
彼女は風呂にでも入っていたのだろう。濡れた髪と火照った体が綺麗である。風呂に入ったということは、よほど楽しかったのだろう。体がつかれたらしい。
「いや、こちらこそありがとう。今日は泊っていくのか?」
俺は問いかける。「そのつもりです。」という返事に俺は立ち上がり、客間の準備をし始めた。
そうして俺たちの日常は繰り返されていく。
純愛です。これは純愛です。きれいですね。