やられた側
あれから2週間後、ある病院の一室にアキトはいた。
アキトの肺には折れた肋骨の骨が刺さっていた。後30分運ばれているのが遅ければ死んでいたと医者に言われた。
アキト「ツッッッ」
起き上がる時、痛みが痺れるように走った。
ノエルが1人寂しそうにしてたから構ってやったのに、久しぶりに学校来たと思ったら何なんだあいつは?
しかし強くなりやがったな…もう面倒くせえーから相手するのは止めだ
あー暇だ 誰か見舞いにこいよ 俺嫌われてんのか?
アキトは個室で暇そうにしていた。
外の景色を見ていると、コンコンと扉をノックする音が聞こえた。
アキト「はーい」
扉を開けて入って来たのはノエルだった。
ノエル「具合はどう?ごめんね あの時は興奮してて」
申し訳無さそうな顔をして言った。
警察沙汰にされたら困るからね、一旦ここは謝っておかないとノエルはそう考えていた。
アキトはノエルを見ると怒りが沸いて来た。
殴ってやりたいけど、こいつ強いから無理だわ
アキト「ああ、もういーよ」
ノエル「これ良かったら食べてね」
そう言って見舞いの品を置いた後、感情のない笑みを浮かべてノエルは帰って行った。
毒でも入ってねーか?と思いつつミカンの皮を剥いて食べて見る。うめぇ…あいつ良い奴じゃん
そうアキトは単純な人間であった。