表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/8

復讐

久しぶりの学校だ。いつもと違って気持ちが高ぶるのを止められない自分がいた。周囲の奴らは俺をジロジロ見る。まぁ転校生だと思ってるんだろう。


さぁてあいつはどこに居るかな?3年の廊下を探しているとアキトが前の方から歩いてきた。


ノエル「よぅ!会いたかったよ」

アキト「?お前誰?」

ノエル「俺だよ、ノエルだよ」

と言った瞬間アキトの表情が驚きの顔になる。

アキト「マジか?随分太ったな?」

ノエル「お陰様でね。プロレスごっこしよっか」

アキト「別に良いけど」

アキトの対応がいつもと違う。なぜかわかっている。こういう人種は弱者に対してしか威張れないのだ。

ノエル「じゃあ開始するね」

アキト「今??ちょっと待て」

ノエル「カーン」

ノエルはアキトの制止を無視して自分で開始の合図を鳴らし、ボディブローを打ち込む。

ゴキッと言う音がアキラの体から響き、うぅっという呻き声と共にアキトは膝をつく。

アキトは痛みで泣いている。

ノエル「おーい、これからだよ」

アキト「勘弁して、もう肋骨折れてるから」

この時ノエルは思った。今ならアキトの気持ちがわかる。力を行使する事の楽しさ。自分が強いとその力を使いたくなるし、弱い物から奪いたくなる。

これが動物本来が持っている本能。人間は本能を理性で抑えている。それを抑えられない物が虐めをするのだ。

俺は本能を抑えられ…ない…

ノエル「アキト君にやられた技、僕もやって良い?」

アキトは何も言わず痛みで唸っている。

ノエルは足をアキトの胴回りに挟んで締め付けた。バキバキと骨が折れる音がした。

アキト「ガギャアアアアアアアア」

アキトが悲鳴をあげる。口から血が泡になって出てきた。

ノエル「お前うるさいよ」

さらに力を入れた。


周りの生徒が気付いて先生を呼んできた。


先生「お前何やってんだ!?おい誰か救急車!」

ノエル「プロレスごっこです」

先生「やりすぎだ!死ぬぞ!」

ノエル「ふぁーい、とりあえず止めますね」

アキトは救急車で運ばれていった。

ノエルはその後、先生に呼び出されて厳重注意された。停学処分にならなかったのはアキトがノエルを虐めていたのが考慮されての事だった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ