男性用【語り部埜薇〜籠箱編〜】
台本ご利用前は必ず『利用規約』をお読み下さい。
『利用規約』を読まない/守らない方の台本利用は一切認めません。
※台本の利用規約は1ページ目にありますので、お手数ですが、『目次』をタップ/クリック下さい。
♂1︰♀0︰不問0
埜薇
[あらすじ]《3分程度》
語り部埜薇は灰色のローブを身に纏った武闘家だ。四六時中青白い顔をした彼はボソボソと語り紡いでいくのだった―――。
【埜薇】
おはようございます…語り部をしております…埜薇と申す武闘家でございます…小雨が降る…メラフラ島への…船が出ておりますから…急ぎの方はどうぞお行き下さい…
今回も簡単に語っていきましょう…
今回語るは…我々が持つ…仕事道具の背負い箱について…
これは「籠箱」と呼ばれる…魔法道具でございます…
一見すれば売り歩きをする…医師の薬箱に見えますが…中に入っているものは…我々語り部が道に広げる小物類です…
この「籠箱」は…作成者も…それを我々の元へ届けた者すら不明でございます…
しかし我々が籠箱に…懐疑心を抱かないのは…籠箱を我々より前の世代の方々が…何の疑問もなく使っていたからでございます…
雛苢殿や兼游殿…我々中堅が新参だった頃の古参達ですら…「籠箱」が…何かを知らずにいましたが…何ら問題はありませんでした…
ただ…こんなウワサがありまして…
「一人前の語り部」へ送られると…言われています…
確かに…そうですね…現在「籠箱」を持っているのは名を聞けば『ああ』と頷ける者達ばかりで…名は聞けど…首を傾げるばかりの新参は…持っていませんから…
ですから「籠箱」を持っている語り部は…それなりに有名であると…まあ…そんな所であります…
有名であっても…「籠箱」を持っていても…それを持ち歩かない語り部もおります…
……そうですね、例えば…
麒麟殿であったり…鹿嬭殿……ああ、梨網殿も身軽でいらっしゃいます…ね…
…ええ、持ち歩かなくても…「籠箱」を所持する事は可能です…
先も言った通り…「籠箱」は魔法道具ですから…所持者の意思で存在を消す事が出来るのです…
きっと他の語り部は…そうして仕事の時だけ…「籠箱」を持ち出しているのやもしれませんね…
はい…それでは今回はここまで…
また会いましょう…神仏は我々を…見守っております故…
STORY END.




