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一人用声劇台本  作者: SOUYA.(シメジ)
台本一覧
88/197

男性用【塵芥、跳んで】

声劇タイトルは

【ちりあくた、とんで】と読みます。



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『利用規約』を読まない/守らない方の台本利用は一切認めません。


※台本の利用規約は1ページ目にありますので、お手数ですが、『目次』をタップ/クリック下さい。

 ♂1︰♀0︰不問0


 ジアルド

護衛(ごえい)部隊隊長。〈寡黙騎士(シュレイザ)〉の異名(いみょう)を持つ。今回の調査で共に組まされた暗殺部隊のニーアと上手くやっていけるか不安〉


[あらすじ]《3分程度》

 王都サハラードの騎士(きし)団には。九つの部隊が存在する。若くして護衛部隊の隊長を務めるジアルドは隣でナイフを(みが)く暗殺部隊隊長のニーアに話し掛けた―――。







【ジアルド】

 相変わらず悪趣味(あくしゅみ)な武器を持っているんだな。


 …いいや、遠目(とおめ)からいつも見ているだけだったからな。こうして調査としてでなければ接することも無かっただろうな。


 む、俺の歳か。

 二十九だ。……なんだその目は。どうせお前も随分(ずいぶん)若いという目で見るんだろう。


 …実力もそうだが、前隊長がな。…俺を推薦(すいせん)したらしい。会った事もないくせに。


 アンタ、俺の前の隊長を知っているだろう。どんなお(かた)だった。


(相手から前隊長の特徴を聞いて)


 冷徹(れいてつ)で、任務に忠実(ちゅうじつ)…それでいて重傷(じゅうしょう)の騎士は戦場に置いていく。


 ……何故(なぜ)そんな男が隊長なんて出来ていた。結局はアレか、実力と言うやつか。


 …何? “お前が隊長という事に不満を持っている騎士もお前と同じ事を思うだろう”?


 ………。…そうだろうな。

 だがどうしたって騎士の命を投げ()てられる? 騎士だって民だ。それも手負(てお)いの。アンタの言い方からするに彼はいつもそんな事をしていたのだろう。いつも、どんな戦場でも。…それは、あまりに命を馬鹿にしているだろう…!


 “真面目”だと? ハッ、倫理(りんり)(かん)のない行動が嫌いなだけだ。

 俺だってそのようなお(かた)推薦(すいせん)さえなけりゃ特攻部隊にでも入りたかったさ。


 ……ん? 俺の出身か?

 サビャーラ。もう(ほろ)びた、小さな村だ。


 俺はその時、ちょうど隣町へ遊びに出ていてな。帰ってきた俺は土産(みやげ)を落として(さけ)んだよ。母も父も、友も。誰も彼も、魔物に食い殺されて死んでいたのだから。


 “生き残り”? まあ、村から出兵(しゅっぺい)して行った者は何人か居たはずだが…、何せ当時まだ子供だったからな。村から出ていった者を頼るより、空に(のぼ)黒煙(こくえん)に気付いて様子を見に来てくれた大人へ泣きつくので必死だったよ。


 ………、兄が居たらしいが。

 どこで何をしてるかも(さだ)かではないし。村が滅びてもう24年。今更(いまさら)探す気も起きないさ。


 ……っと、そろそろ時間だな。

 悪いが、暗殺部隊と共闘(きょうとう)は初めてだ。隊員には無理のないように言ってある。お手柔(てやわ)らかに頼むぞ。










STORY END.

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