男性用【七草老ゐて】
声劇タイトルは
【ななくさおいて】と読みます。
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♂1︰♀0︰不問0
古風な男性
[あらすじ]《1分程度》
僕の敬愛する先輩が目の前で土下座している。僕にじゃない。煙管を銜えた着物の男に。どうやら先輩は彼に頼み事をしているらしい―――。
【古風な男性】
……。
前回でボクの役目は終わったと思っていたんだがね…。ああ、そう頭を擦りつけるな。将来残念になるぞ。
それよか。
君はボクの助言すらまともに聞く気がないのかい。それともボクが『いいよ』と言うのを待っているのかい。
どちらにしろ君は相変わらず強引で鬱陶しいな。
(それでも頭を下げる相手に辟易して)
……。
君はこんな言葉を知っているかい。
古い言葉だ。それこそまだ人間が自分達を『人間』だと決めて驕っていなかった時の。
『古水落つて 壁となせ』
今となっては色んな解釈があるから一概にどうだとかこうだとか決めつけてはしまえないのだけれど。
君はもう少しこの言葉を大事にすべきだよ。ボクはそう思えてしまってならない。
(土下座したまま動かない相手を見て)
………。
はあ…。仕方ないな。
今回限りだよ。
心境の変化、というより。
耳元を飛ぶ蝿は殺せば黙るだろう?
蝿を殺すにはこうするしかないだろうから。それだけさ。
さあ、行こうか。
ボクは気休め程度にしか働けないけれどね。
STORY END.




