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一人用声劇台本  作者: SOUYA.(シメジ)
台本一覧
8/195

男性用【仮面を被った聖人】

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 ♂1︰♀0︰不問0

 毒舌な男子生徒

[あらすじ]《2分半程度》

 女子生徒に校舎裏へ呼び出された男子生徒は愛の告白を受ける。それを間髪(かんぱつ)いれずに断った男子生徒へ、ナゼと問い掛ける彼女。男子生徒は少し面倒そうな顔をしてから答えるのだった――。







【毒舌な男子生徒】

 何故(なぜ)だって言われてもなぁ…。

 言ったところで納得して諦めてくれる? ああ、そう。言ったね? 諦めるんだね? じゃあ遠慮(えんりょ)なく言わせてもらうね。


 ああ、先に言っとくと顔は可愛いと思うんだよ。10人居たら8人が可愛いっていうレベルだと思ってるし、顔だけで選ぶんだったらボクも付き合いたいと思う。


 じゃあ何でって?

 問題は性格かな。


 バレてないと思ってる所悪いんだけど、他人を(けな)して笑ってるような奴は無理なんだよね。例え天地がひっくり返ろうが有り得ない。

 そんな人と付き合ったら、ボクまで同レベルだと思われるだろうし、イイコト無さそう。

 これから君の告白を受けて付き合う人も同等(どうとう)だと思うよ。


 何で知ってるのって…。

 ああ、裏掲示板って知ってる?


 そうそう。

 君達が教師への不満やクラスメイトへの罵詈雑言(ばりぞうごん)を書き込んでるあの掲示板。

 あれ作ったの、ボクの姉さんなんだよ。

 引きこもって(かぶ)ばっかやって、あまり姉らしくない姉だけど、あういうの作るのは昔から得意でね。


 今年に入ってからだったかな。

 特に利用されてなかった裏掲示板のアクセス数が、一気に伸びてるって驚いてたんでボクも気になって見てみたんだよ。


 そうしたらさ、学校名も実名も隠さずに掲示板に書き込んでる君達が居たわけだ。

 幻滅(げんめつ)したかって? ううん、特に何も思わなかった。

 ああ、勘違いしないでほしいのはさ。

 幻滅できる程関わってなかったから、どうも思わなかったっていうのが正しいかな。


 ……。


 えっと、だからね?

 君達が裏掲示板で何を書き込もうが、

 それがバレてどうにかなろうが、


 知ったこっちゃねえよって事なんだよ。


 …………うーん、

 “最低” “そんな人だと思わなかった”、か。


 勝手に理想を(いだ)いて勝手に好きになってくれるのは別にいいんだけど、それを押し付けて来ないでくれるかな。

 君がどんな聖人(せいじん)を思い描いているかは知らないけど、ボクはボクだし、君の幻想はボクには必要のない…ゴミかな。


 まぁとにかくさ。

 君の告白には、『ごめんね』って事で。


(突然 (ひら)いたように)

 ああっ! そうだ。

 裏掲示板にボクの事を書いてもいいよ。ボクはどうも思わないから。

 それじゃあね。


(独り言のように)


 ……ボクはどうも思わないけど、ボクの姉はどうかな。…ああ見えて結構ボクの事大好きだしね。








STORY END.

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― 新着の感想 ―
[良い点] 話し方が凄い好き [気になる点] ない [一言] 愛してる
[良い点] ある面から見ていい人ですが、告白した側からすればとんでもない悪人に見えるという自由気ままな聖人という部分に惹かれました! [一言] こちらも面白く読んでみたいと感じました!
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