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女性用【骨の味見】
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妥協しない陰陽師
[あらすじ]《２分程度》
風の吹き荒れる草原で陰陽師は印を結ぶ。封印か消滅か。痛みにもがき苦しむ妖怪に陰陽師はため息を吐く。悪さをしなければ私だってこんな心苦しい事―――。
【妥協しない陰陽師】
苦しんでいるところ、失礼。
その方、九字というものをご存知で？
その方が滅してしまうまで時間もありませんし、元祖をあげましょう。
臨、兵、闘、者、皆、陣、列、前、行。
臨む兵、闘う者、皆陣列べて前を行く、という意味があるそうで。
よく聞く九字とは少し異なりますが人によってはこの元祖が一番苦しく効くのだと仰ります。
私はどちらでも良いですけれどね、九字に注ぎ込む霊力さえあればいいんですから。
何故こんな話を？
その方が今から滅してしまうからでございます。
封印か消滅か。悩みました。えぇ、ものすごく。
私とて鬼などではありません。許す心も持っておりますから。
ですが、その方。
つい先日の見習い陰陽師が惨殺された事件の首謀者だそうで。
私、これでも怒っているんです。
よくご機嫌だと勘違いされてしまいますが。
ですから自分を滅する術くらいは覚えてもらいませんと。割に合いませんよ。
苦しんで、嘆いて、身をグジグジと啄まれるような痛みの中で、消え去って下さいな。
……、私の恋仲がその方に喰い殺されたのと…同じように…。
STORY END.
