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一人用声劇台本  作者: SOUYA.(シメジ)
台本一覧
61/197

男性用【縋りし遠のき】

声劇タイトルは

【すがりしとおのき】と読みます。



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※台本の利用規約は1ページ目にありますので、お手数ですが、『目次』をタップ/クリック下さい。

 ♂1:♀0:不問0

 明るい少年

[あらすじ]《2分程度》

 細く暗い路地を進んでいた貴方は人の形をした何かに話し掛けられた。彼は自分は怪物なのだと自負(じふ)して、その上で貴方と共に行きたいと言う。それを断った貴方に少年は残念そうな顔をして―――?







【明るい少年】

 あっ。


 ちょっとそこ()く人、いい? 時間は取らせないよ。ハイかイエスで答えてくれれば良いからさ。


 ボク、こう見えて怪物なんだよね。

 ここ暗がりで見えないかもだけど目は一つしか無いし「オヤユビ」? は半分(えぐ)れてる。

 あ、あとついでに言うと両足は取れるようになってるの。なぁんでこんな風になってるのか意味分かんないけどね!


 あ、でさ。提案(ていあん)なんだけど。君の()く場所へボクを連れてって欲しいの。何だっけ、「タビはミチづレ」? 人間も良い事言うよね。


 何でって? いやさぁ、ボク怪物だから色んなものに逃げられてきちゃって。もう嫌なんだよね、そういうの。


 誰だってひとりぼっちとか()じゃない? ね? ほら、君だって嫌でしょ? ふふ、怪物だって生きてるからね。やっぱり一匹じゃ生きられないの。


 あ、そうそう。安全はね、保証(ほしょう)できない。だって怪物だって自称(じしょう)他称(たしょう)もしてるんだよ? 何が起こっても不思議じゃないでしょ?

 こう見えても人間を食べた事もあるし・・・ってああッ! 恐がらせるつもりはなくてさ!!

 自衛(じえい)はしっかりしてね! って意味で・・・!


 っああ、そう・・・断るの、断っちゃうのか。・・・うーん、そうだなぁ。うん、ボクが困るし。多分君も困っちゃう。


 えっとね、こんな薄暗い路地(ろじ)でさ、ひとりぼっちに()()ねた怪物がさ・・・何をしちゃうかなんて・・・ふふ、御伽噺(おとぎばなし)の中だけにしようよ。


 (おど)し!? 怪物聞きの悪い事言わないでよ! ボクは『人を(おそ)う』だなんて一言も・・・まぁ、そうだよね。そういう発想になっちゃうよね。


 もし君がここでボクを連れてってくれるならそんな心配事もしなくて済むんだけどなァ・・・ふふ。


 あっ、ホント!?

 じゃあ・・・よろしくお願いしまーすッ!










STORY END.

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