男性用【縋りし遠のき】
声劇タイトルは
【すがりしとおのき】と読みます。
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明るい少年
[あらすじ]《2分程度》
細く暗い路地を進んでいた貴方は人の形をした何かに話し掛けられた。彼は自分は怪物なのだと自負して、その上で貴方と共に行きたいと言う。それを断った貴方に少年は残念そうな顔をして―――?
【明るい少年】
あっ。
ちょっとそこ行く人、いい? 時間は取らせないよ。ハイかイエスで答えてくれれば良いからさ。
ボク、こう見えて怪物なんだよね。
ここ暗がりで見えないかもだけど目は一つしか無いし「オヤユビ」? は半分抉れてる。
あ、あとついでに言うと両足は取れるようになってるの。なぁんでこんな風になってるのか意味分かんないけどね!
あ、でさ。提案なんだけど。君の行く場所へボクを連れてって欲しいの。何だっけ、「タビはミチづレ」? 人間も良い事言うよね。
何でって? いやさぁ、ボク怪物だから色んなものに逃げられてきちゃって。もう嫌なんだよね、そういうの。
誰だってひとりぼっちとか嫌じゃない? ね? ほら、君だって嫌でしょ? ふふ、怪物だって生きてるからね。やっぱり一匹じゃ生きられないの。
あ、そうそう。安全はね、保証できない。だって怪物だって自称も他称もしてるんだよ? 何が起こっても不思議じゃないでしょ?
こう見えても人間を食べた事もあるし・・・ってああッ! 恐がらせるつもりはなくてさ!!
自衛はしっかりしてね! って意味で・・・!
っああ、そう・・・断るの、断っちゃうのか。・・・うーん、そうだなぁ。うん、ボクが困るし。多分君も困っちゃう。
えっとね、こんな薄暗い路地でさ、ひとりぼっちに耐え兼ねた怪物がさ・・・何をしちゃうかなんて・・・ふふ、御伽噺の中だけにしようよ。
脅し!? 怪物聞きの悪い事言わないでよ! ボクは『人を襲う』だなんて一言も・・・まぁ、そうだよね。そういう発想になっちゃうよね。
もし君がここでボクを連れてってくれるならそんな心配事もしなくて済むんだけどなァ・・・ふふ。
あっ、ホント!?
じゃあ・・・よろしくお願いしまーすッ!
STORY END.




