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一人用声劇台本  作者: SOUYA.(シメジ)
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60/197

女性用【語り部喵蘭〜故郷編〜】

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 喵蘭

[あらすじ]《3分程度》

 (かた)()(ミャオ)(ラン)外海(がいかい)から大陸に(わた)ってきた語り部である。時折(ときおり)外国の言葉で喋る彼女は、今日も語りを大切にしている―――。









【喵蘭】

 ワタシ、(ミャオ)(ラン)。外から来た語り部。ワタシの大陸、語り部少ない。だから来た。

 この大陸来てから日は長い。この大陸の話も出来るようになった。安心する。


 今日はお客多い。だからワタシの故郷(ふるさと)の話する。大丈夫、(むつか)しい言葉使わない。これ、こっちの大陸来た時からの約束。安心する。


 ワタシ、この大陸の外から来た。さっき話した。この大陸、ワタシが知ってる中で一番大きい。

 ワタシの故郷(ふるさと)がある大陸、小さい。だから生活とても困ってる。けど、みんな楽しい。


 こっちの大陸、大きくて広い。最初驚いた。船から下りる人もいっぱい。でも船に乗る人もいっぱい。(みなと)で働く人もいっぱい。頭から耳生えてる人も居た。とっても小さいのにオノ(かつ)いでる人も居た。


 その(みなと)から見えたのが「鬼張山(おにばりやま)」。今でも噴火(ふんか)する、珍しい。


 アア、故郷(ふるさと)の話する。忘れてた。この大陸の事話すの楽しい。この大陸、外から見た話、珍しくてみんな聞いてくれる。

 でも今日は故郷(ふるさと)の話。さっき約束した。


 ワタシの故郷(ふるさと)、とても小さい。住んでる人、両手と片足(かたあし)()りる。村じゃなくて(ぐん)って呼ばれてた。この大陸、郡無くて驚いてる。


 郡は(きずな)の深い所。赤ん坊生まれた、喜ぶ。天に()された、悲しむ。それ家族じゃなくても普通。みんな同じ墓入るから普通。


 ワタシの大陸、今でもちょっと争い起きてる。戦争ほど大きくないけど人は死ぬ。

 でも郡からは兵は出ない。出せない。

 郡、敵に回したら王死ぬ。そういう約束。


 他の郡とも仲良い。特産(とくさん)(ひん)交換もする。他の郡から来た(よめ)婿(むこ)たくさん居る。


 ワタシの大陸、あんまり船来ない。大陸出るのも(むつか)しい。入るのも(むつか)しい。大陸の周り、(あらし)の生まれやすい雲してる。唯一(ゆいいつ)入れる港、年に五回しか船受け入れない。そういう約束。


 王は大陸で一番強い人なる。血筋(ちすじ)じゃない。王なった人悪い事したら『(ウー)(チー)(トゥ)(シン)』、アア。死ぬまで罪無くならない。(つぐな)い受けさせる地方送られる。もう戻るない。


 最期(さいご)まで王を(まっと)うした人、名誉(めいよ)。自分の名前の武器作られる。


 ワタシ、この大陸も好きだけど。やっぱり自分の大陸が一番好き。今日話して分かった。


 ジャ、そろそろ終わる。

 ワタシ次は暑い所行きたい。また会えたら嬉しい。(ザイ)(チェン)










STORY END.

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