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男女兼用【死に場所探し 壱】
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ねこ師匠
[あらすじ]《１分半程度》
とある平和な島には『ねこ師匠』と呼ばれ慕われる化け猫が居ました。『ねこ師匠』は各地方に散った弟子に逢いに行くついでに自分の死に場所を探す事にしました―――。
【ねこ師匠】
ふニャぁぁぁあ、朝日が眩しい良い朝ニャ。全くぅ、ゴンスケのやつ。ワチが怒らねェと知ってて全部放ったらかしにしやがって。
まぁ、『ねこ師匠』であるワチは寛大だからニャ。小判三枚で手を打ってやろう。
さて、ンニャ馬鹿ニャ事言ってニャいで朝の散歩に出掛けるとすっかニャぁ。
そういやぁ、弟子達も元気にしてっかニャ〜？ 一番弟子は南の小島に。二番弟子は港で船番してるって噂だニャ。
三番弟子は呆気ニャく死んで四番弟子はその墓をずっと守ってるって話だニャ。
ワチもそろそろ自分の死に場所くらい選ばんといけニャいかニャ〜。面倒臭がりのくせに弟子ニャんぞとっちまったからニャ〜。
こんな平和な島で死ぬのもちと味気ニャく感じるニャ。
仕方ニャし。弟子に逢いに行くついでニャ。世界を見て回って死に場所を見つけてこよう。
どこがいいかニャ〜？ 誰も居ない小島ニャんかあればいいんだけどニャ〜。くふふ、今から楽しみだニャ。
とりあえず今日の所は朝の散歩に行って港で魚でも貰って町の巡回をしようかニャ。
全く……、『ねこ師匠』ってのはやる事がたくさんあって本当に面倒臭いニャ。……くふふふ。
STORY END.
