男性用【軋轢ックベース】
台本タイトルは【あつれきックベース】と読みます。
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反省していない声
[あらすじ]《1分半程度》
コイツの話は二転三転するから気を付けろ、話の主語を見失うな、そう上司に言われたというのに、もう彼のペースに乗せられている。結局殺害方法は聞けずじまいだ―――。
【反省していない声】
んん? ああ、うん。そう。
ボクが先輩を殺しちゃった話ね。よくある話だよ。そうそう、日常の延長線っていうかさ。
先ずね、ボクは先輩の事、そんなに好きじゃなかったんだ。云う程嫌いって訳でも無かったけど。
でもまぁ、仲良くはなかったかな。…とか言うと、妙に納得されちゃう訳。「あーやっぱりね」みたいな。
でもそれ、好きって言ってても同じ反応だよね? 愛情の縺れってやつ? ボクと先輩の間には微塵もそんなのは無いけど。
あ、そうだったね。先輩の話、そうそう。
ここまで引っ張っといてなんだけど、特に面白い話でもないよ。だって別に供述のまんまだし。
ただ、…そうだなぁ。
人を殺した日ってやつは、全く眠れなかったね。ナチュラルハイってやつだ。
殺した瞬間が脳裏を過ってソワソワしちゃって。いつもは気にもならない枕の位置なんか気にしちゃって。
そうして気が付いたら、空が白んできちゃってて。
自首? ううん、してない。
だって遺体もナイフも隠してないから、すぐに見つかって御縄だよ。いやぁ、我が国の警察は優秀だね。
で、何だったっけ。
ああ! そうそう。先輩を殺した時の話だったね?
再三言うようで悪いけど、本当に面白くないからね?
STORY END.