女性用【窮屈な呪い】
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口調が強めの魔女
[あらすじ]《2分程度》
“どうして普通の子に育たなかったのかしら”なんて母親の言葉を胸に刺したまま、目の前の扉を開く。出迎えた魔女は、随分ラフな恰好をしていた―――。
【口調が強めの魔女】
『普通になりたい』? それが貴方の答え? ……ふーん。“普通”ねえ。
…それって、どんな“普通”? いや、『え?』じゃなくて。どんな“普通”になりたいの?
どんなのでもいいの? じゃあアタシ適当にやっちゃうわよ?
『違う』でしょう? だから聞いてるの。どんな“普通”がいいの? って。
(相手の言葉を聞いて)
……………。
ふーん…そういう“普通”がいいの。
別に謝らなくていいわよ。貴方が選んだ“普通”がそれなんでしょ? …何? それも『違う』の?
………、ねえ。貴方の言う“普通”って、誰が望んだ“普通”なの?
貴方じゃない誰かが望んだ“普通”を、貴方は欲するの? それがいいの?
誰かが貴方に求めた“普通”は、本当に貴方の為になっているの?
……ねえ、貴方はそれでいいのね?
(黙り込む相手に少し嘲笑って)
だって、窮屈よ? それ。
誰かに強制される目標ほど、億劫なものってないもの。夢や目標ってね、自分が望むからいいの。自分が決めるからいいの。
勿論、誰かのアドバイスや助言を参考にする程度なら、それほど締め付けられはしないけれど。
自分ではない誰かの意見を鵜呑みにして、言いなりになって、縛られてしまっては、…勿体無いわ。
それで? 貴方はどうなりたいの?
…ええ、そうね。何でも良いわよ。だって貴方は、貴方が望めば何にでもなれるわ。
貴方の未来は一つじゃないもの。
(相手の言葉に微笑んで)
…そう。それが貴方の答えね? 良いじゃない、前の答えよりずっと良いわ。
うん、その願いならアタシもつまらなくないわ。…ふふ、それじゃあ。
これからの貴方の未来に、楽しさも苦しさもありますように!
STORY END.