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一人用声劇台本  作者: SOUYA.(シメジ)
台本一覧
18/196

女性用【後ろの真後ろ、だあれ?】

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 ♂0:♀1:不問0

 顔色の悪い女の子

[あらすじ]《3分程度》

 旧校舎の古びた階段。何年も前から取り壊し予定の看板が()るされたまま、放置されている。危ないというのに怖いもの見たさでそこを訪れる学生達が後を絶たないという―――。







【顔色の悪い女の子】

 や、やっぱりぃ……来るんじゃなかった…。

 罰ゲームだからって本当にやればいい訳じゃないしぃ……。


 それにほら…、嘘で行ってきたよって言ったって誰にもわかんない訳だし…って…今頃気付いたのか私……!


 で、でもでも。今日の勝負は私がボロ負けだったんだし…ここまで来ちゃったしぃ…。


(突然(ひらめ)いたように)


 ……あ! そう言えば先生が最近旧校舎で不良さん達がサボるからって鍵掛けてるとか言ってたっけ…あっ、これ勝ったのでは!? これ行かなくていいのでは!?


 …………。まぁ、これで鍵掛かってても私悪くないし……ってぇ……開いてるしぃいいい……。


 別にフリでも何でもないんですごめんなさいごめんなさいどうしよコレ行かなきゃいけないよぉ……。


 ……。うぅぅぅ……、悩んでても帰る時間遅くなるだけだし…えっと、旧校舎のぉ…三階に上がる階段だよね…、


 えっと、お、…お邪魔しまぁす…。


(冷え冷えとした空気にゾクッとして)


 ひえっ……こんな所でサボってる不良さん強すぎるのでは……? 霊感ゼロの私でも分かる…ここ、やばいよ……。


 ……えっと、マミちゃんが()いてくれた地図は…うわっ(ざつ)っ! 分かるか!


 えーっと、こっちかな? うわ、(きし)む音がするぅ…。これ、三階に上がる階段じゃなくても(そこ)抜けそう…。



 うーんと……えっと、これかなぁ?

 これっ、ぽいなぁ……。うわぁ、どうしよう。


 ……えっとぉ…何だっけ。これはトモヨちゃんが書いてくれたやつだよね…。


 ん゛ん゛っ。


『ハイゴサマ、ハイゴサマ。

 今日(こんにち)現れましたのは無知にもハイゴサマの(かて)となりたし乙女にございます。


 ハイゴサマ、ハイゴサマ。

 どうぞ乙女の背後にお立ち下さいまし。


 ハイゴサマに永劫(えいごう)あれ。

 ハイゴサマに永遠あれ。


 ハイゴサマ、ハイゴサマ。

 後ろの真後ろは誰でございましょう』


 ……で、……えっと…ここに人形を置く。と。……これで帰ればいいんだよね。


(ぼそりと、思わずと言った風に)


 でもこれで帰っちゃうなんて勿体(もったい)ないなぁ…。


(ハッとして)


 ……え? 私今……何て言った……?

 き、気のせい……だよね?


 ボクの事置いてっちゃうの……って! 気のせいじゃない! 何これ、早く帰っ……う、動けない……!! 何、何々、何なの……!?


(冷静な口調で)


 君が言ったんじゃんか。

 後ろの真後ろ、だあれって。ボクの真後ろに立ってたのは君だっただけだよ。


(またもや勝手に動いた口に声にならない悲鳴を上げて)


 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!!!! いや、いやだ…そんなの、いやだ…。あしが、かってに……むりだよ、いや、いや……かいだん、のぼってく…やだ、やだやだ、いやっ……だれか…たすけっ










STORY END.

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