女性用【時間厳守につき】
台本タイトルは【じかんげんしゅにつき】と読みます。
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♂0:♀1:不問0
時間を気にする女性
[あらすじ]《1分半程度》
起き上がって、時計を見上げる。十二を指しているはずの長い針は大きく回って九を指していた。ヤバイ! と朝食も摂らずに待ち合わせ場所に急いだ―――。
【時間を気にする女性】
…5分、遅刻です。
何度言えば理解するんですか。どうせアラームにも気が付かずに、ぐうたら寝腐っていたんでしょう。
今日は大事な会議がある日だと言うのに、貴方に構っていたら私まで遅刻扱いにされそうです。
…まあいいでしょう、説教は後です。
とりあえず、今日の依頼分を熟してしまいましょう。
遅刻グセはともかく、貴方の仕事の出来は評価していますから。
(少し呆れて)
…自他共に、と言う所に若干腹が立ちますけれど。
…さ! 時間もありません。さっさと終わらせて、ボスに褒めてもらいましょう。
…今日の会議、ですか。
まさか、何時から開かれるのか分からない、とでも言うつもりですか?
……はぁ〜〜〜……。
16時です。
“それじゃあもう少し寝られるか”、ですって?
はあ、全く。貴方と居ると私の幸せがどんどん逃げていく気がします。
まあ、別にいいですけど。
会議に遅刻しようが、しなかろうが、私の責任にはなりませんから。
(小声で)
それに今日の会議には……ふふっ。
(慌てて)
な、何でもありませんっ! はい、ほら! 討伐対象の魔物です、ほら、早く! 行った行った!
…………ふぅ。
全く、変な所で鋭いんですから…。
さーて、あの遅刻魔が帰ってくるまで、どこかで暇でも潰しますかねー…。
STORY END.