男女兼用【空気を折る】
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鼻で笑う人
[あらすじ]《1分半程度》
何度も擦られてきた話題をその人は鼻で笑う。自分よりも世に認められている創作をする、この人もやはり、他の人と同じ事を言うのだろうか―――。
【鼻で笑う人】
創作というのは、自分の為にすべきだと。
どこかの偉大な人は云うんだ。
創作というのは、閲覧や評価を気にしだしたらキリが無いと。
こちらの事情を鑑みない人は云うんだ。
まあ、大抵の場合は“間違ってない”けれど、それを鵜呑みにするのは“良くない”と思うんだ。
私かい? 私は一日に三度、サイトの閲覧数を見ては安堵しているよ。
私にとって創作とは、『逃げ』だったからね。
逃げた先の住処が、立派なものだと言われているようで安心するんだ。
私が逃げ出した事を知らない人達は、天性だと褒め称えてくれる。
心地が良くて、堪らないのさ。
だから、私には分からないよ。
閲覧や評価にばかり目移りするな、だとか。
誰の為の創作なんだ、自分だろうって叱咤をしてくれやがる人の声が。
まあ。そういう意見も、大事なんだろうけどな。
実際に救われたって人も居るだろうし、そういう意見をポリシーに掲げる人だって居る。
意見自体を否定したいわけじゃないけど、私にはどうも合わないのさ。
逃げた私でも良い創作が作れるんだって、“見れる”創作が作れるんだって、心の底から安心したいからな。
STORY END.